第百十二訓 ページ21
また子サイド
ま「晋助様!!A様ァ!!
朝っスよ!!起きてくださいっス〜!!」
今日も今日とて、私の毎朝の楽しみでもある晋助様とA様の起床をお手伝いする時間がやってきた
お二人とも、低血圧で朝はなかなか早く起きてこないし、ひどい時だと刀とか弾丸とか…危険物が飛んでくる
だから、起床のお手伝いは必ず幹部がすることになってる
声をあげても起きてこないお二人に、いつも通りな事に安心しつつ、布団を引っぺがそうと歩み寄ると……大きさがおかしい
いつもは小さな膨らみしかない…A様がいつもお休みになっている晋助様のすぐ横のポジション
そこが…晋助様と同じくらいの大きさに膨らんでいる
ま「……A…様?」
晋助様が誰か女を連れ込んだ?……いや、あり得ない
晋助様はA様が帰って来て以来、一度も…1度たりともそんなことをする気配はなかったし、A様は昨日晋助様と一緒に寝たはず…
まとまらない考えのままじゃラチがあかないと思い、躊躇していた手を再び伸ばし…いっきに布団を剥ぎ取った
ま「Σッ…///!!……ハァ?!」
『ん…むぅ……ぅうん…』
布団を剥ぎ取った私は、あまりの光景に思考が停止する
艶やかな紫色の長い髪を布団の上に散らし…
絶世の美女と言っていいほどの寝顔…
たわわに実った胸を晋助様の胸板に押し当て…
晋助様の腕の中で丸まって眠る……謎の存在
ま「……だ…だれ…っスか…?!」
高「………んっ……また子…か?」
布団が取られたことで朝だと理解したのか、晋助様がのっそりと起き上がる
『……んぅ…ぅん…』
そんな声が聞こえた時、晋助様の寝巻の裾がツンと引っ張られた
寝巻がずれて、タダでさえ着崩れていたのにさらに胸板が……ぐふっ!これ以上はムリっス!!
噴き出しそうになった鼻血を耐え、晋助様の寝巻の裾に目を向けると…白く細い腕が小さく晋助様の寝巻の裾を掴んでいた
『……まだ…ねむぅ…』
そう言った女は、晋助様の寝巻の裾を掴んでいる反対の手で目をこすりながら、うっすらと目を開いた…綺麗な黒っぽい紫色の瞳
この特徴…どう考えても…
すると、私と同じように女を見下ろしていた晋助様が、女に手を伸ばす
高「…疲れてるなら、もう少し寝てるか?
A」
ま「………え?」
『むぅ……兄様も…いっしょじゃ…なきゃ…やっ』
ま「Σえぇぇぇえぇぇえ!!?」
私は、あまりの事実に絶叫してしまった
続く
122人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます!更新の方も頑張ります!! (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください! (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます! (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2016年3月9日 23時