第百十一訓 ページ20
続き
その時、部屋の扉が開いて…怒っているような心配しているような顔の兄様が立っていた
兄様はAを見て安心したように顔を緩め、すぐにまた怒ってる顔をして辰兄を睨みつけた
高「坂本、てめェ…どーいうつもりだァ?」
辰「あははは〜、そんに怒っとったら体に悪いぜよ!
ただでさえちb高「いっぺん死ね!」Σふわぉォォ!?落ち着くんじゃァァ!!」
辰兄が何かを言おうとした瞬間、それを遮って兄様が辰兄の服の襟首を掴みあげる
兄様…早すぎて見えなかった…!!
高「何言ってんだァ?俺ァ十分、落ち着いてるぜ?
…お前を一撃で仕留められるくれェにはなァァ!!」
『……Σ(・□・;)!!
兄様…ダメ!』
兄様の突然の動きに唖然としてたけど、辰兄が追い詰められてるのを見て慌てて兄様を止める
高「A…なんで止めんだ」
『あの…えと……Aが!辰兄に頼んで…連れてきてもらったの!
だから……辰兄は!悪く…ないの…!』
すごく怒ってる兄様が怖くて縮こまっちゃったけど、どうにか辰兄は悪くないことを伝える
兄様は、Aを見下ろしてしばらく動かなくなった
だけどしばらくすると、ため息を吐いたあとにAの頭を撫で始めた
高「坂本の事は、Aの可愛さに免じて許してやる。感謝しろ
A……絶対に、どこにも行くな…」
兄様の言葉を聞いて、兄様はAが辰兄について行くのかと心配して迎えに来てくれたんだとわかった
不安そうな顔をしてる兄様を見て、Aは兄様に抱きついた
『大丈夫だよ…兄様
Aは…どこにも…いかないよ
Aは兄様の…兄様はAの…だもんね』
Aの言葉を是とするように、兄様はAの体に腕を回して包み込んだ
そんなAたちのやり取りを、辰兄は心配そうに…けど嬉しそうに眺めていた
しばらくすると兄様が復活しAは鬼兵隊の船に連れ戻されて、辰兄も宇宙の彼方に帰って行った
その日の夜…
高「A、寝るぞ」
『うん…今行く』
もう布団に入って寝る準備を終わらせていた兄様の声が聞こえて、Aは急いで辰兄からもらった大人にナーレルー?の蓋を開けた
ピンク色で少し光ってるように見える液体を入れるのは怖いけど、辰兄を信用して一気に流し込んだ……レモン味?
その後の変化は特になかったから、念のため大きめの寝巻を着てすぐに寝た
そのあとすぐ…A自身が光っていたことには、全く気づかなかった
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堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます!更新の方も頑張ります!! (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください! (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます! (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2016年3月9日 23時