第百六訓 ページ15
Aサイド
ある夜…
ここは…戦場…
Aは目の前にボロボロで倒れてい仲間…万斉を肩に担いだ時、後ろによく知る人の気配
『……見逃して…欲しい……銀兄』
そう訴えながら振り返ると、万斉と同じようにボロボロの銀兄が悲しそうな目をして立っていた
『…真選組？』
銀「隊服だけな…
で？列車に潜んでたお前が、そいつの回収役ってわけか？」
『む…バレてた』
今回…伊藤陣営ごと近藤を移動中の列車内に閉じ込め、真選組の注意を列車にそらし、差し掛かる橋を爆破して後処理…
予定はそれなりに滞って進んでいた…けど…予想外に銀兄たちまで来てしまって、予定がだいぶ狂ってしまった
連絡役につかせていた万斉が倒され、伊藤は瀕死の状態だけど辛うじて生きてて、近藤や真選組も生きてて…鬼兵隊と戦闘中…
『ほんっと…予想外…
だけど…想定内では…あった』
銀兄が真選組とそれなりに深い関わりがあるのは知ってたし、なんだかんだ言って優しい銀兄が出てくるのは…予想できてた
だからこそ、Aは早いうちに切り離された貨物車の中に潜んでいて、通りかかった仲間に回収してもらってここまで来た
もし計画通りに行っていたら、橋に着く前に万斉と合流するつもりだったけど…
『けど…なんで？』
銀「お前がこの事態を予想できなかったはずねェし、最初っからはいなかったから…あとはって考えてそれしかなかったからな」
『そっか…腐っても…攘夷戦争の英雄…白夜叉』
銀「そういう、昔のこと掘り返してくんのやめてくんねーかァ
銀さんもそん時は、ヤンチャしたい時期だったんだよ」
『ふぅん…』
銀「ふぅんって…それよりほら、行けよ」
そういうと、銀兄はAに背を向ける
『…いいの？』
銀「Aこそ、捕まってもいいのか？」
『ヤダ…』
銀「なら行けよ
俺だって、あんなムサイ連中にAが捕まってほしくねェし、Aが捕まって高杉に大暴走されても困るしな」
『兄様……帰る』
銀兄が兄様の話題を出したから早く帰りたくなって、ちょっと引きずっちゃってる万斉に謝りながらその場を離れた
その日…真選組から無事逃れられた仲間は…誰ひとりいなかった…
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堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (
レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます！更新の方も頑張ります！！ (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください！ (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2016年3月9日 23時
