【銀魂】大切なものを護り壊す世界…2

第百四訓 ページ13

Aサイド


ある日の夜…


今日は特に何も用事がなくて、いつも通り兄様と一緒に寝ようと部屋に向かっていた


その途中、一室に人が集まっていて、よく見るとまた子もいた



『また子…どうしたの…？』

ま「あ、A様！これ見てくださいよ！！」



そう言われてまた子が指さした先を見るとテレビがあって、そこには…明るいはずなのに真っ暗な江戸の街が映っていた



《闇に包まれた街
その暗闇の中に不気味に光る軍団が、見えますでしょうか！？》



画面がヘリで空からの光景に変わって、下にはたくさんの小さな光の軍勢…



《機械(カラクリ)です
無数のカラクリが、闇に閉ざされた街を闊歩しております
クーデター…これは、カラクリによる人間達へのクーデターです》



そんな言葉でよく見ると、ひらひらした服を着たたくさんの女の人たちが、モップで街を破壊していた


モップって…なんかに危険なものだっけ？



《暴走しているのは、先日、製造者の林博士を殺 害するという事件を引き起こした“カラクリ家政婦悦子ちゃん”というカラクリです
現在、奉行所と見廻組が鎮圧に向かっていますが、エネルギーの供給源を何らかの形で占拠され首都機能はマヒ
連携も取りづらい状況下で、かなり苦戦を強いられています》



そっか…それで街は真っ暗なんだ


私たちの船は、自家発電の時間電力だから見れてるけど…



《えー…現在、私が報道しているこの映像も無事、放送されるかわかりません
一体江戸はどうなってしまうのでしょうか？
そして、私のギャラは支払われるんでしょうか？》



最後のはどうでもいい気がするけど…



変「おや、メイドさんの大進撃ですか？」

ま「大進撃というか…大暴走っスよ」

『めいどさん…？冥土…山…？地獄山？』

変「違いますよ。簡単に言えば癒しのそん…」

ま「純粋無垢なA様に、間違った知識教えるのはやめるっス！！武市変態！！」

変「変態じゃあありません、フェミニストです
それに間違ってません、事実です」

ま「全然事実じゃねーよ！」



また子と変平太が言い争っているのを眺めていると、兄様がAを呼んだ



高「A、まだ寝ねェのか？」

『ん…寝る…』



二人を放置して、寝るために兄様と部屋に戻る


そして、いつものように、布団の中で兄様に包み込まれるような姿勢で眠った
こうやって寝ないと…Aも兄様も、安心して眠れないのです


翌日、カラクリ暴走事件は解決していたのだった

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