【銀魂】桜の下に舞う天女…6

第三百六十三訓 ページ9

前回のあらすじ…本当の恋、本当の愛
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冬の日…


江戸では、大西星から流れ込んだと思われる新種のウイルスによるインフルエンザが、大流行していた


それはもちろん、真選組も例外ではなく…



土「ゲホッ！ゲホゲ…Σブェクション！！」

山「春桜補佐！副長が盛大にくしゃみしました」

『ほらティシュ』

総「ゴホッ！ゲホゲホッ…Σゴフッ！」

山「Σうわあっ！補佐！沖田隊長が吐血しましたァ！！」

『ティシュ口に詰めとけ』



現在、真選組の(Aを除く)トップ3が乗らなくていい流行に乗ってしまった


それ以外の下の者たちは、看病に仕事にてんてこ舞い状態となっているのだ



『全く…タダでさえ忙しくなるこの時期に、揃いも揃って風邪なんて引きやがって』

土「わ、悪ィ…ズビッ」

総「ふみわふぇん(すいやせん)…ペッ」

『で？この更に忙しい時に、近藤さんはまた勝手にいなくなるなんてな…』

山「お、おそらくまた、姉御のところだと…」



恐る恐る答える山崎に、Aは額を押さえながらため息を吐く…わかりきっているという意味で



『いつもの健康状態なら、特に心配せずとも無事に帰ってくるんだが、風邪を引いた状態だからなァ…
山崎、すまんが、近藤さんを迎えに行ってくれるか？』

山「は、はい！了解です！」



そう言って駆けていく山崎を見送り、Aも同じように部屋を出て行こうとする



土「あ、おい、A！どこ行くんだ！？」

総「そうでさぁ、A！
土方コノヤローと二人きりとか、考えただけで…Σうっ！吐ぎぞゔぅ…！！」



そう、二人はものすごく…ものっすごく珍しく、同じ部屋に隣同士で寝ているのだ


もちろん、二人は嫌がったが…Aの無言の圧力に首を横には振れなかったのだ



土「ふざけんな…テメェ死ねェ…」

『黙って寝てろ。ったく…途中にしてたお粥の続きを作りに行くだけだ』



すると、二人はAをジト目で見つめた
いや、熱があるせいで元々ジト目なのだが…



『…なんだよ』

土総「「…いつ帰ってくる？」」

『……はぁ？
子供かよ…すぐ帰るさ』



そう言って、Aはジト目で見てくる土方と総悟に手を振った



続く

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