【銀魂】桜の下に舞う天女…6

第四百三訓 ページ50

前回のあらすじ…紙芝居
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蓮蓬事件から数日後…



『UNO！』

沖「げ、また負けちまった…」

土「おら、終わったんならさっさと仕事に戻れ！」

沖「チッ…土方雑魚ヤロー」

土「てめーだって負けてんだろーがァ！！」

『ま、強さはどっこいどっといだったぞ』



サボり防止に沖田とUNOをやったAは結構あっさり勝ち、土方に連れられてめんどくさそうに仕事に戻っていく


そんな二人の後ろ姿を眺めながらカードを片付けていれば、また殴られたのだろう頬をはらした近藤がカードを拾い上げた



近「しっかし、Aは本当にUNO強いなー」

『そうですか？あいつらが弱いだけじゃ…』

近「いやいや…で、どっかで練習とかしてたのか？」

『練習…ではないんだが、つい最近散々やったような気がするんだよなー…』

近「んー…万事屋の連中とか？」

『んー……』



UNOのカードを眺めながら周りを見回せば、テレビに映った“蓮舫”の文字と、テレビの上に置かれた白いペンギンのようなぬいぐるみ…



『…は？』

近「ん？どーかしたか？」

『あのぬいぐるみ？ちょっとキモいんだが…』

近「キモいとはなんだ！！これはお妙さんに貰った、宇宙怪獣ステファンだ！！」

『ステファン…？』

近「ああ、俺もよくは知らないんだが…お妙さんがとても嬉しそうに譲ってくれたんだ」

『なるほど…ゴミ処理に使われたワケだな』



こんな会話をしてる中でもなにか出てきそうに頭をひねっていれば、ふと…浮かんだのは桂の顔



『……なるほど、エリザベスか』

近「え？ちょっ、A！？」



近藤の停止を振り切るように走り出したAは、宛もなく走り続け…辿りついたのは夕陽浴びる川原


そこには既に、万事屋メンバーと桂、快援隊の二人が揃っていて…その正面には配られたUNOが置いてある


Aも他のメンバーに習うように、既に配られていたUNOの前に座り…残った空いている場所は、一箇所


夕焼け染まる暁の空に白い戦艦が浮かび上がるのを見上げ、風に吹かれて特徴的な顔を描くように地面に置かれたUNOのカードが舞う


ボロボロになった星を立て直すために帰っていくエリザベス達蓮蓬を見上げ、桂達は笑顔で見送った


そしてそんな彼らに近づいてくるのは…



エ「〈あの、桂さん。今帰りました〉」



ヘルプを頼んで長期休暇に出ていたレギュラーエリザベス


一人の友は去ってしまったが、結局は…今日も平和なままなのだ



蓮蓬篇完結

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