第三百七十六訓 ページ23
続き
ーーーーーーーーー
倒したと思われた地雷亜が、銀時の背後に立ち、首筋にクナイを向けていた
月「地雷亜、やめろっ！！」
月詠の焦りに対し、銀時とAには一切の焦りは見えなかった
『……もう…やめておけ』
銀「……てめーの巣には、何もいやしねェよ
獲物も…餌も…虫ケラ一匹。そこにいんのは最初っから、たった一匹の蜘蛛だけだ」
『はるか頭上の月の光をあおぎ見て、桜の木にいつまでも巣を張って、空に向かって糸を吐き続ける…哀れな
地「……フッ……何を世迷言を
そんな事は…とうの昔にしってるさ」
そういった地雷亜は、クナイを持った手を振りかぶる
月「やめろォォォ！！地雷亜ァァァ！！」
月詠が叫んだ瞬間、Aはそっと…その背を押した
ドゥ！
ブシィ！！
突き刺さる音と、噴き出す音…
そのままゆっくりと、首筋から血を吹き出した……
地雷亜は…仰向きに地面に倒れた
そんな地雷亜の背後には、悲しげな表情の月詠がいた
地「……いい…それで……それでいい…」
地雷亜の首筋にあった蜘蛛の入れ墨にクナイが深々と突き刺さり、絶え間なく血が流れている
地「蜘蛛が、地に消えゆくか……存外…ゲホッ…期待していた程の感慨はないな
己を…殺すなどという事は…」
地雷亜の言葉を聞き、少し前を思い出す
《俺は…俺を殺したいんだ》
月「……地雷亜、ぬし…」
「地雷亜、お前の最後の獲物は…お前自身だったってワケかい」
そんな声が聞こえて振り返ると、開かれた扉に背を預ける男の姿があった
「
『最愛の弟子…己自身に殺されることだったんだな』
男の言葉に続くように、Aの悟ったように口にした言葉に、月詠の表情は驚愕に染まる
地「…か…頭の息子…か、一度会うたな。
親父殿と仲間の仇…再びとりに来たか。残念だな、一足…遅かったわ」
「……仇なんざ…とうの昔にとる気は失せたぜ
地に落ちもがく蜘蛛なんざ、潰す気にもなりゃしねェよ。全蔵」
地「……フッ。全て調査済みというワケか」
「蜘蛛手の地雷亜。本名、
伊賀の郷士の元に生まれ、幼少の頃より忍術を修め、その才は神童と呼ばれる程のものだった」
続く
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十六夜☆(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！リアル事情が忙しいのと次の予定が入っているため作るかは未定ですが、作るとすればワルトリとKは知らないので転スラで書くと思います (2017年11月23日 18時) (
レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の高杉か銀時の姉か妹がワールドトリガーかKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年11月22日 12時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
マグロ(natusuzu)(プロフ) - このシリーズを最近見始めました！めちゃくちゃ面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年11月20日 19時) (レス) id: ae3e5d6dd9 (このIDを非表示/違反報告)
天羽苺(プロフ) - この作品は昔から読ませて頂いていて、続きがすごく気になります（笑）更新頑張ってください！ (2017年8月13日 20時) (レス) id: e96f55d5d0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - ぶつりさん» Σ(°д°ﾉ)ﾉほ、ほんとだ！！すみません、今直しました！ぶつりさん、教えて下さりありがとうございます！！ (2016年9月14日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2016年2月20日 23時
