第三百七十訓 ページ17
続き
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Aとの言い合いで疲れたように肩で息をしていた地雷亜だったが、なにかに気がついたように再びベランダに移動する
地「……全ての糸が断ち切られたか
イキのいい小虫はいい餌になろうとも思ったが、少々度が過ぎたか…」
月「地雷亜、頼む…もう…やめてくれ
もうこんな事は…やめてくれ。わっちが…わっちが悪かった
わっちは、
もう…誰にも頼る事などしない。もう誰とも関わる事などしない…一人で生きていく、お前の言う通りに生きていく
それでもわっちが気にくわぬなら、わっちを殺せばいい。だから……もうやめてくれ
奴らを…わっちの…わっちの大切な仲間を…これ以上傷つけないでくれ」
『…月詠』
吉原や仲間達を傷つけたであろう地雷亜に、頭を下げて懇願する
そんな月詠に歩み寄り、地雷亜は笑った…
そしてあろうことか、そんな月詠の首を片手で掴みかかる
地「ちーがうぅぅぅ！！
俺がお前に求めているのはそんなものではないィィ！！」
地雷亜は怒声を上げるとともに、反対の手で月詠頭を掴み、首を締めていた手で顔を殴り始めた
地「何故わからんん！！こんなに犠牲を払っているのに！！こんなにも俺が尽くしているのに！！
何故お前は、こんなにも脆弱な
そして殴るのをやめて顎を掴み、傷ついた月詠の顔を見つめる
地「何故お前は、俺になれない
月詠…俺が何故、お前を今まで手塩にかけて育ててきたかわかるか
お前をこの手で殺すためだ」
己の巣にかかった獲物を育て、最も美しく肥えた時にそれを食す…
それは、心血を注いでいるほど…美しいほど…破壊した時の虚しさと快感は膨れ上がる
それが好きであるが故に…欲求が強いゆえに…それは、いきついてしまったのだ、答えに…
地「俺は、俺を殺したいんだ」
強い己を殺すこと…それは、強者を求めた終着点
そのために、自分となり得る存在を育て上げるのだ
地「何者にも頼らず、孤高に立つ
強き魂と強き肉体を持つ修羅…お前ならなれると思っていた
どうしたら俺のようになれる…どうしたら俺のように強くなれる」
『……なれないさ』
今まで黙っていたAは、地雷亜の言葉に口を開いた
続く
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十六夜☆(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！リアル事情が忙しいのと次の予定が入っているため作るかは未定ですが、作るとすればワルトリとKは知らないので転スラで書くと思います (2017年11月23日 18時) (
レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の高杉か銀時の姉か妹がワールドトリガーかKか転生したらスライムだった件の世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年11月22日 12時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
マグロ(natusuzu)(プロフ) - このシリーズを最近見始めました！めちゃくちゃ面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年11月20日 19時) (レス) id: ae3e5d6dd9 (このIDを非表示/違反報告)
天羽苺(プロフ) - この作品は昔から読ませて頂いていて、続きがすごく気になります（笑）更新頑張ってください！ (2017年8月13日 20時) (レス) id: e96f55d5d0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - ぶつりさん» Σ(°д°ﾉ)ﾉほ、ほんとだ！！すみません、今直しました！ぶつりさん、教えて下さりありがとうございます！！ (2016年9月14日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2016年2月20日 23時
