【銀魂】桜の下に舞う天女…6

第三百六十六訓 ページ12

前回のあらすじ…優しい嘘
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真夜中…Aは隊服ではなく着物で狐面をつけて、コンテナだらけの船着場にいた


目的はもちろん…麻 薬取引の決定的な裏付け・証拠を手に入れること


真選組が掴んでいた情報は少なく…
1.取引を働く者達は皆、蜘蛛の入れ墨がある
2.一番上に立つ男は、ここらの組織頭を全員殺してしまうほどの実力者
3.顔も名前を自在に変えられる
4.戦闘方法は、忍のそれである

土方たちが、過激攘夷党の幹部の取り調べをしているのも、コレの情報を掴めるかもという提案の元だった


誰にも知らせず一人で潜入を開始したAは、隙ができるまでとコンテナの上に張り付いていた訳だが…



『……なんでここにいる、銀時と月詠…しかも見つかってるし…』



Aの視線の先には、体のどこかに蜘蛛の入れ墨がある男達に囲まれて、互いに背中を合わせて戦っている…銀時と月詠の姿



『ま、吉原の事だし…銀時は助っ人で呼ばれたんだろうな』



銀時ならどうにかするだろう…


そう思い状況を見守っていたが、どうやら…あまり良くはないらしい


取引の頭と思われる男は強く、二人の体にはクナイが突き刺さっていた



『あの男が、この取引場所の頭だな
さて…いつ仕掛けるかな』



Aは静かに…隙が現れるまでの傍観を続けた


どうやら、男は月詠の師匠らしい
そして、男の理想と月詠の現在は違うらしい


男と銀時の戦闘は周りを巻き込み、なんと男は…宙に立ち、宙を足場に戦闘を始めたのだ


男の武器はクナイと糸…この二つを駆使して作り上げられた蜘蛛の巣は、じわじわと銀時を追い詰めていく



『コレは…少しヤバいか？』



Aがそう悟った頃には、時既に遅く…



『あ…』

月「銀時ィィィィ！！」



月詠の叫びは虚しく響き、銀時は重症を負い…海へと姿を消した


そんな彼らのやり取りを見て、Aはため息を吐きながら自身の額に手を当てた


続く

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