第三十五訓 ページ37
前回のあらすじ…Aは天然(確信)
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ある夏の暑い日…真選組では会議が開かれていた
今日から三日後…鎖国解禁二十周年のお祭りがあり、将軍様も参られるとのことで、真選組は警備の配置に駆り出されているのだった
土「いいか、祭りの当日は真選組総出で将軍の護衛につくことになる。
将軍にかすり傷一つでもつこうものなら俺達全員の首が飛ぶぜ!そのへん心してかかれ!
キナくせー野朗を見つけたら迷わずブった斬れ。俺が責任をとる」
沖「マジですかィ、土方さん…
俺ァどーにも鼻が利かねーんで、侍見つけたらかたっぱしから叩き斬りますァ、頼みますぜ」
土「オーイみんな、さっき言ったことはナシの方向で」
『なんだ土方、自分の言ったことを曲げるのが?某忍者アニメの主人公を見習えってばよ』
沖「そうでさァ。それでもフォローのフォロ方だってばよ?」
土「誰がフォロ方だ!あとだってばようるせぇよ!」
Aと沖田が土方をからかっていると、土方は切り替えるようにゴホンと咳払いをした
土「それから、コイツはまだ未確認の情報なんだが、江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があんだ」
沖「とんでもねー奴?一体誰でェ。桂の野郎は最近おとなしくしれるし」
『祭り好きの厄介な奴……あいつくらいか…』
土「以前料亭で会談していた幕吏十数名が皆殺しにされた事件があっただろう。あらぁ奴の仕業よ
攘夷浪士の中でも最も過激で、最も危険な男…
高杉晋助のなぁ」
その言葉を聞いて…Aの顔に影がかかった
その後、Aは土方、近藤、沖田だけで会議を開いた
土「A。高杉が祭りに来る可能性はあるか?」
『あいつは昔から祭り好きだ。可能性は大いにあるだろう』
沖「なら、高杉を待ち伏せするのはどうですかィ?」
『止めておけ。あいつは昔から計算高い。感づかれるのが落ちだ』
近「……不安かい?」
近藤にそう聞かれ、Aは服の袖をぎゅっと握った
『あいつはきっと…俺を恨んでる』
沖「?なんでですかィ?」
『戦争の途中で逃げ出したうえに、幕府側についたんだ…殺したいほどに恨んでいるだろう』
土「お前は世間では死んだことになってんだ…大丈夫だろ?」
近「それに…君が戦争に最後まで参加できなかったのは崖から落ちたからだし、真選組に入ったのだって…『俺は』」
『真選組に入ったことを後悔したことはない!』
そう言うAの瞳には、嘘の色は見受けられなかった
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こより(プロフ) - 今日はじめて読みました!とても面白かったです!しかもなんと私と主人公の誕生日が一緒でした!メチャ嬉しかったです笑主人公ほどのかっこよさは持ち構えてはいませんけどね笑今後も頑張ってください! (2016年7月31日 0時) (レス) id: cdeb8fd85a (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 凄く、面白いです! 作者さん、ばんざーーーーーい\(^∀^)/ (2015年8月31日 15時) (レス) id: 37031e196d (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - 銀弥様と珍生物まきまきー@ナルト展行きたい様の指摘を修正しました!見るのが遅れてできてなかったんですが、やっと見て修正しました!ごめんなさいでありがとうです! (2015年8月11日 23時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
珍生物まきまきー@ナルト展行きたい(プロフ) - 18訓の所の「攘夷志士、「攘夷獅子」になってますよ。 (2015年6月16日 10時) (レス) id: df17257857 (このIDを非表示/違反報告)
銀弥 - ズラじゃなくヅラですよ (2015年6月13日 21時) (レス) id: 46615e9671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2015年4月19日 0時