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しょーた☆居酒屋の斜め向かいの駐車場におるよ。
《安田くん》の大きな車が見えた。
酔っ払ってるからなのか、彼に募らせるものなのか、心臓がバクバク音を立てて止まない。
彼は座席を倒して、スマホをいじってるみたいだった。
運転席側に回ってドアをノック。
《安田くん》がこっちを向いてニコッとした。
助手席に乗るように指で指示されて、ドアを開けた。
急いで乗り込むと
「ふはっ、めっちゃ酔ぉてるやん。」
と言って笑った。
『待たせてごめんね。』
と言ったけど、ロレツがきちんと回っているかさえもわからない。
「待ってへんよ。じゃぁ車出すな?」
ゆっくりと《安田くん》の車が動き出すと、私はまた彼の横顔を見ていた。
大好きだった《安田くん》の横顔。
それから車の匂いとまた違う、大好きだった彼の匂い。
あの音楽。
あぁ、このままどっかへ連れ去ってくれないかな。
「そんなに見んといてよ。笑」
考え事をしてる間ずっと彼を見ていたらしい。
酔っていて、どれだけ見つめていたのか覚えていない。
ただ、いつまでもその横顔を見つめていられる気がしてた。
「少しだけさ、遠回りしてもえぇかな。」
と、《安田くん》が言った。
『え?』
「今日な、話したいことがあるねん。」
私、酔っ払ってるんだけどな。
酔っ払ってるから、変な期待しちゃうじゃない。
『うん、えぇよ。』
「ほんなら、今から中学校へお供願いまーす。」
思い出の中学へ。
素敵なシチュエーションじゃない?
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maruyamaryuh(プロフ) - いえいえ!!待ってます!! (2017年8月1日 23時) (レス) id: b5f2cd076b (このIDを非表示/違反報告)
こまピペ(プロフ) - maruyamaryuhさん» あ!ありがとうございます!!ものすごい放置のこんなものに、コメントくださって…事情がありまして更新がなかなかできずにおりました。少しずつですが、更新したいと思います。本当にありがとうございます。 (2017年8月1日 12時) (レス) id: 779804cc92 (このIDを非表示/違反報告)
maruyamaryuh(プロフ) - 更新期待してます! (2017年7月29日 11時) (レス) id: b5f2cd076b (このIDを非表示/違反報告)
こまピペ(プロフ) - Aliceさん» かしこまりました(*≧艸≦)何回もキュン死してもらえるよう頑張ります!!あ、由来は違いましたか!失礼しました。笑 引き続きお楽しみいただけたら幸いです♪ (2016年7月5日 12時) (レス) id: 779804cc92 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - こまピペさん» キュン死させちゃってください!安くんになら何回やられても大丈夫ですから!←名前の由来は不思議の国だけじゃないですけど、もちろん私も好きですよ〜( ´ ▽ ` )ノ (2016年7月5日 11時) (レス) id: 5e23960ad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こまピペ | 作成日時:2016年5月28日 17時