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あれから終電も終わってしまっていたから課長がタクシーで送ってくれて、酔ってもないのにふわふわした気分で眠りについた。
週明けの月曜日、お礼を言わなきゃとお昼休みに姿を探してたら、喫煙スペースで大倉さんと談笑してる課長を見つけた。
大倉さんは隣の課なんだけど、安田課長と大学時代からの付き合いらしくてすごく仲がいいんだよね。
二人の会話が終わるまで少し待とうと様子を伺っていたら、立ち聞きするつもりは無くてもついつい耳に入ってしまう。
「あのさぁ、ヤス。」
「あんまり気を持たせるような事したらあかんで？」
「優し過ぎるのも考えものやわ。」
大倉さんの低い声に心臓を貫かれる感覚で、急に動悸が激しくなる。
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作者名：葵
| 作成日時：2017年4月22日 8時
