29.守りたいから ページ29
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翌日も世間はまだまだ私達のニュースで持ちきりだった。
私のマンションの下には大勢の記者たちが私達のツーショットを撮ろうと張り込みしている。
それなのに
時の人である私達は、いま同じ車の中にいた。
迎えはいらないって言ったのに。
彼も単独で動くのはリスクがあるはずなのに。
JK「これなら僕らってバレないでしょ?」
事務所の車で、おそらく事務所のスタッフであろう方の運転で迎えにやってきたジョングクくん。
そもそもこんな報道されてる中、会うなんてやっぱり無理があったんじゃないだろうか。
まだ信じられないけど、たった一日でこんなにも私と彼の環境は変わってしまったことを痛感する。
マンションの住居者しか入れない地下駐車場へと入って、送ってくれたドライバーさんへ一礼して車を降りる。
エレベーターを待ってる間、慣れない隣に緊張が走る。
どうぞ、と言って玄関に彼を通せば
キレイにしてるね、と言いながら靴を脱ぐ。
デビューしてからずっと宿舎暮らしの彼にとっては、誰かが何かを散らかしてるのが当たり前だったらしく
JK「玄関なんていっつも誰かの靴が落ちてるよ。」
「落ちてるんだ。笑」
言い方は酷いけどそれだけ仲が良いことは分かった。
適当に座ってて、とソファーへと誘導すれば
ソワソワしながらソファーの端っこにちょこんと座る姿がなんか小動物みたいで可愛いんだけど。
冷えた身体を温めるために淹れた、歌手ならではなのかもだけど、少し蜂蜜を加えたカモミールティーを出す。
飲み慣れないであろう味に、「なにこれ美味しい」と飲んでくれた彼の隣にゆっくり腰かけた。
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チャンユ(プロフ) - shoko0619さん» ありがとうございます。続きも駄文になりそうですが更新していきますので、よろしくお願いします。 (2020年12月25日 13時) (レス) id: df90284621 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - キャー!続き気になります。更新はする予定ですか? (2020年12月24日 20時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uz | 作成日時:2020年12月17日 11時