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ー「どうしたの？」
「ぇ、何が？」
「さっきから暗い顔してる」
瑞稀は私のティーカップに紅茶をそそぎながら、チラッと顔を見た。
「執事とケンカでもした？」
いきなりイタいとこを突かれ。への字に結んだ唇。視線を絨毯に落とした。
「……三ヶ月って、あっという間だよね」
瑞稀は紅茶を注ぎ終わると、私の後ろにまわりギュッと抱きしめる。
そのままいつものように、首筋の匂いをかがれて。
「もう付き合って三ヶ月なの？確かに早いかも」
「ん……」
そっか、もうあの日から三ヶ月か。記念日とか全然気にしないから、言われるまで気づかなかった。
「よくのこのこ男の部屋来れるよね……無防備すぎって言うかさぁ……」
「だって瑞稀が来てって」
「……やらしいことされるかも、とか考えないの？二人きりだよ？」
初めて瑞稀からそんなことを言われて。しかも何か不満そうな声色！
え、えっ？そ、そういうこと、したいって思うの？私と？
今、も？
「反応ないとマジで押し倒しそうなんですけど」
「ちょ、まだまだまだ！ま、まだダメ！」
うわー！今日の瑞稀ヘンだ！熱でもあるんじゃないの！？
私も私で、すごく意識しちゃって。密着してるだけで、頭が麻痺してくる。
だってまさか、そんなこと思われてるなんて。
「焦りすぎ」
しまいには笑われるし。この手のひらで転がされてる感！気に入らない！
ダメダメ、こういうパニックになっているところが瑞稀にとってはおかしいんだから。平常心、平常心。
「ね、でもさ」
不意に瑞稀が、スカートの上からそっと手を置く。言葉にならない悲鳴。平常心なんてムリだ。
あぁ、どうしてスカートなんて履いてきちゃったんだろう。しかも春物で生地薄いから。暑さとか、感触とか、直に感じるようで。
「……キスは、しちゃダメ？」
「キ、ス？」
「ダメ？一回だけで良いからしたい、かも」
キスなんて言葉に驚き振り向けば。まぁ目の前に瑞稀の顔があって。
ちょっぴり重ための前髪はたいぶ伸びて、色っぽく目にかかっている。
と思うのもつかの間。チュ、と触れた唇。
本当に、一瞬のことで。瞬きすらする暇無かった。
「……ん、ごちそうさま」
瑞稀は私の唇を親指でぬぐうと。ふわりと目を細めた。
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すず - 瑞樹くんしんどいよーーーーー好き (2019年8月24日 0時) (
レス) id: 580bd29777 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - れなさん本当に大好きです( ；；) (2018年4月14日 12時) (レス) id: 8cf3e1b822 (このIDを非表示/違反報告)
りみるく(プロフ) - 柚葉さん視点の瑞稀くんとのお話が見てみたいです！ (2018年3月30日 21時) (レス) id: c4887ae4b8 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ねるちさん» ねるちさんこんにちは！いつもありがとうございます。そんなに褒めていただいて本当に恐れ多いと言うか照れると言うか(汗)。もう終わってしまいますが、ぜひよろしくお願いします！ (2018年3月30日 12時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ゆのんさん» ゆのんさんありがとうございます！今日最終話ですが、ぜひ最後までよろしくお願いします(ペコリ) (2018年3月30日 12時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れなさん
| 作者ホームページ：れなちゃん(@pinky_lovers98)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_t17?s=...
作成日時：2017年11月14日 18時
