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──「ちょっと優斗ー！」
朝七時。桜ノ宮家に響く、大きな声。いつもの光景。
片手には熱々のコテ。部屋にはスタイリング剤の甘い香りが充満する。
「失礼します、どうされました？」
「髪巻けないの。やって」
「ぉわ！あっぶな！いきなり突き出さないで下さい！」
呼んでからわずか五秒。
制服に身を包んだ私専属執事──高橋優斗がニコニコしながらやって来た。
綺麗な真っ白い肌に、明るく名前の通り優しい性格。まぁ勉強はあまり出来ないけれど。
「巻いたらポニーテールにしてほしいの」
桜ノ宮A、社長令嬢の一人っ子。
ワガママで寂しがりやな彼女は、とりあえず不器用。
二人は同い年の高校二年生。
「あー、髪うねりすぎ。昨日ちゃんと乾かした？」
「乾かしたわよ」
「俺呼べば良いのに」
ちょくちょく外れる敬語。まぁ同い年だし、気にしたことない。
逆に敬語の方がムズムズするかも。
器用な指先が私の髪を触る。時折触れる首筋。
鏡に映る優斗は、真剣な顔でコテを使いこなしていく。
静まり返る部屋。窓からは眩しいくらいの光が差し込む。
…………ダメだ、何か会話しないと『昨日』のこと思い出しちゃう。
「何でそんな顔赤いの？」
不意に優斗が屈み──そっと私の耳元、囁いた。
ボンッとパンクした頭。くわっと開いた瞳。
「っるさいわね！遅刻するから早くしてよ！」
「はいはい」
茶化すように笑われ、私は口をへの字に結ぶ。
誰にも言えるはずない。言うつもりもない。
執事の優斗と私が、体の関係持ってるなんて。
これはきっと、墓場まで持って行く秘密。
──『A、もっと顔見せて』
思い出してドキドキしてる私は。
かなりの変態だ。
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すず - 瑞樹くんしんどいよーーーーー好き (2019年8月24日 0時) (
レス) id: 580bd29777 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - れなさん本当に大好きです( ；；) (2018年4月14日 12時) (レス) id: 8cf3e1b822 (このIDを非表示/違反報告)
りみるく(プロフ) - 柚葉さん視点の瑞稀くんとのお話が見てみたいです！ (2018年3月30日 21時) (レス) id: c4887ae4b8 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ねるちさん» ねるちさんこんにちは！いつもありがとうございます。そんなに褒めていただいて本当に恐れ多いと言うか照れると言うか(汗)。もう終わってしまいますが、ぜひよろしくお願いします！ (2018年3月30日 12時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ゆのんさん» ゆのんさんありがとうございます！今日最終話ですが、ぜひ最後までよろしくお願いします(ペコリ) (2018年3月30日 12時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れなさん
| 作者ホームページ：れなちゃん(@pinky_lovers98)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_t17?s=...
作成日時：2017年11月14日 18時
