夢？物語 3 ページ4
めちゃくちゃ綺麗な銀髪である。
あっれぇ、これはもしや。
恐る恐る服を確認する。
あぁやっぱり。白いパーカーにスリットが入った長いスカート。ばちこりとMinecraftスキンだ。
なるほど、ゲームのしすぎでここまで影響が。
『…はぁ』
溜息をつきながら行くあてもなく、とりあえず長い廊下を歩いてみる。
見た感じは完全に城の中。私の部屋の扉のようなものもいくつか並んでいる。表札はあるが、あまり興味はないのでスルー。
曲がり角を曲がると、一際大きな扉があった。
恐る恐る開けてみる。どうせ夢だし、何したって勝手だ。
ｷﾞｨ…
『うっわぁ』
そこには大量の本がビッシリ並べられていた。天井まで届きそうなくらい高い本棚もある。それにめちゃめちゃ広い。図書館…だろうか。よく見回してみれば本を読む用の机や椅子が沢山置いてある。どれも高そう…。
本の背表紙を見ると、どれも英語かなにかだったが、何となく分かる。
「コミンテルンの行く末」
難しそうに聞こえるけど多分ソ連のことやろ(雑)
歩いてみるがやたらとこの図書館、広い。本に埋もれそうだ。なにか1冊読んでみようかな…？
『え…？』
いま、よく分からないが人の気配…？がした気がする。第六感なのか？
夢の中なのだから人がいてもいいんだろうけどな。本棚の群れから出て机が並んであるところをそっと覗く。
「めう〜」
『(やっぱり、人いる)』
その人物は何やら小さな赤い帽子をかぶって部屋をウロウロしていた。「めう〜」と言いながら。
『(男？女？)』
声的には男なのに容姿が完全に女性。髪ゆってるし。さらさらだし。
「そこにいるのは誰めう？」
あ、バレた。まぁいいか、夢の中だし。ヒョコっと顔を出し、近づく。
『あ、初めましてどうも。えっと』
待ったストップ。ここは本名を出すべきではない。うん。そうしよう。
『A、Aっていいます。』
その人は少し「うーん」と唸ると
「俺はオスマン！呼び方はなんでもいいめう」
『オスマン…さん。』
あれ？どっかで聞いたな、この名前。この帽子もどっかで見た。緑のこの軍服も…。
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むっず。
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作者名：maronnn | 作成日時：2019年6月18日 18時
