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*NI-KI
Aの子供扱いには慣れていた。
どうせ俺は彼女にとっては子供だし
今だって彼女には敵わない。
俺の頭をくしゃっと撫でてはにかむ君の目に映る俺は、
まだ子供のままで。
むかついて頭を撫でているAの腕をとり意地悪で言ってみた。
NK「やっと俺のこと男として意識してくれたってこと?」
へっ?と間抜けな声をだし、
固まったAは頬を薄く染めた。
なにそれ、可愛い。
本当に自分が成長したのか、Aの華奢な手首が自分の手のひらに収まってしまったことが、
少し嬉しかった。
「俺もう子供じゃないから!」
そういってAの頭をチョップ。
どうせまだまだ彼女にとっては年下の弟なんだし、
彼女の笑顔が見られるなら年下の立場をいくらでも利用してやる。
「いつも遊びに来てくれてありがとうね。」
そういって微笑むA。
たぶん彼女の心の中にはまだまだあの人が残っていて。
俺が忘れさせてあげられれば…とか。
4年早く生まれていれば、
この4年分の差がなければ、
君は俺の気持ちに気づいてくれるのかな。
なんて、年下の弱音。
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らりらり - NIKIもう本当に好っきぃ!尊… (2021年7月22日 17時) (レス) id: 5cb96f2792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:clock | 作成日時:2020年12月14日 0時