文スト学パロ！3【双黒】

例の如く ページ32

相手の声が聞こえ、咄嗟に構える。小路に一歩踏み込んだ瞬間…


「っ…なにしやが…ぶっ…⁉」


誰かが其奴の襟を掴み、蹴り飛ばす


「余所見だなんて随分余裕じゃない…女が良いんだろ？来いよ、相手してやるから」


神田だった…小路の入り口に立って複数人を相手する


寺(…人格変わるんだ…惚れるわぁ)


国「神田！」


「来なくていーよ、そこ守ってんのが国木田の役目だかん…ね‼」


ジーンズを履いた足が高く上がり、相手を蹴り飛ばしていく…今日の私服がスカートでない事が1番の救いだな…などと関係のない事を考えた


中「おら歯応えねーなぁ？もちっと気張れや」


太「全く、野蛮で嫌になるね」


中「テメェも此奴等と一緒に積み上げてやろうか？あ？」


太「やってみたまえよ、やれるものならね…！」


向かい合って拳を突き出し、互いの背後の相手を吹っ飛ばす


「治背中！」


太「はぁい」


飛んで来た声に身を屈める…

トンっと神田がその背に手を付き飛び越えると、相手の首筋に強烈な一撃が入る


立「いつ見ても気持ち悪ぃ連携だな…っと」


3人に呆れた顔を向けながら雑魚の拳を受け止め殴り飛ばす


「何なんだ此奴等……相手は4人だぞ⁉」


太「聞き飽きたねぇその台詞、もうちょっと語彙力無いの？…それと、3人と1人だよ」


立「んだその仲間外れ方式！？」


中「あと何分だ⁉」


「3分！」


太「そろそろだね」


見渡せば、残りもあと数人


乱「…そろそろだね、それじゃあさっき説明した通りね〜」


その言葉に、小路の彼等は頷く


乱「レッツラゴー！走れー！！」


一斉に袋小路から他の班員が走り出した


「流石」


太「私達も逃げようか！」


中「おう」


「撤収ー！」


最初から判っている戦闘員(?)達も目の前の奴を鎮め、班員達の方へ走る


「この化け物共が！！」


1番上の奴が少しフラついた後追って来る…私と中也は足を止めた


中「化け物だとよ」


「嫌ねぇ、手出して来たのはそっちなのに」


肩を竦めて笑ってみせる


「それじゃあ悪いけど、代わりに捕まっといてね」


片脚を軸に、同時に回り…


ドコッ…！


立「うわ…えげつねぇ」


2人の綺麗に揃った回し蹴りがお見舞いされた

太「わぁ…死んだかな？」


「あれ位で死ぬ訳…てか早く逃げんと警察のお世話だよ！」


太「安吾激おこ案件だね」


立「其れは面倒だから御免だ」

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