文スト学パロ！3【双黒】

クレープ ページ11

「お待たせしました」


店「い、如何でしたか？」


「これでお願いします」


店「ではレジへどうぞ」


レジで財布を出しながら、店員に微笑みかける


「騒がしくてすみませんでした」


店「い、いえ」


後ろの2人をチラチラ見ながら店員は会計を進める


店「何方と、お付き合いなさってるんですか？…あ、すみません！(つい聞いてしまった…！)」


神田は少しキョトンとして、お釣りを受け取りながら理解した様に笑う


「嗚呼、どっちも違いますよ…ありがとうございます」


店「あ、ありがとうございましたー！」


少し意味深な神田の笑み(無意識)に店員は一人悶々とする


店(何方もって…アレ何方もあの女の子の事好きでしょ！！？え、気付いてないの？？
でもあの雰囲気は気付いてるよね？…え、あの男の子2人大変…)


とりあえず


店(今時の高校生ってすっごいな…)


特設水着売り場店員、短期バイトのお姉さん(22)
遭遇したもどかしい関係を保つ3人組に悶える


ーーー


無事水着を購入し、一つ降りる


中「次何処回る？」


「あ、クレープ食べたい」


見つけたクレープ屋を指差してAが言った


太「はいはい」


「あそこ結構美味しいんだって」


中「ホントに好きだな…」


太「座って食べようか」


「じゃあ何か飲む？」


中「だな」


誰も異論を唱えず、そのまま席を取る


「治座ってて、何食べる？」


太「あの珈琲クリームにキャラメルソースのにするよ。飲み物も珈琲」


「了解」


Aと2、3組が並ぶ列の最後尾に着く


「中也は？」


中「チョコバナナとバニラアイスの、あと珈琲」


「私はイチゴとバナナのにカフェオレかな」


注文を済ませ、分担してクレープと飲み物を運ぶ


「ん、裏切らない美味しさ」


太「一口食べるかい？」


差し出された珈琲キャラメルを太宰の手からそのまま食べる


「ん、美味しい…！甘過ぎないし、クリームが良い」


太「甘い物食べてる時のAは何時も幸せそうだね」


ふふ、と楽しそうに太宰が笑った


「中也のもちょうだい」


中「ほら」


一口食べさせた後に、スプーンでバニラアイスを突っ込んでやる


「このアイス美味しくない？」


中「嗚呼、当たりだな…チョコ付いてんぞ」

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