文スト学パロ！2【双黒】

図書委員 ページ27

「最近国木田が私に緩い」


太「えー、私には煩いよ」


中「この前の事で気ィ遣ってんじゃねェか？」


「…国木田ならそういう事になりそうだよねー…私は微塵も気にしてないのに」


そんな話をしていると、前方に国木田が見える


「国木田おはよ」


国「あぁ、おはよう神田…今日はサボるなよ」


双、神((…覇気が無い))


国「太宰！課題はやって来たんだろうな⁉」


あからさまというか、隠しきれてないというか…判り易過ぎる違い


「……ほらね」


中「如何すんだあれ」


「……」


ーーー


「今日、図書館の当番だから先帰ってて」


太「気を付けて帰って来るのだよ。何かあったらすぐ電話して」


中「夕飯作っとく」


「サンキュ」


本は好き…読むのも好きだし、本棚を眺めてるだけでも楽しい。色んな表紙の、様々なタイトルの本
漫画も小説も、どれでも好き


まだ生徒がちらほらいる静かな図書館。最終下校までに整理して、最後に点検して閉める
この時間に次に読みたい本を探すのが割と密かな楽しみだったりする



「……あ」


国木田だ…参考書の棚とか、似合い過ぎ…
よく図書館を利用してるらしく、貸し出しのデータを覗けば名前を見かける


国「…すまん、この本を借りたいんだが」


「ん。参考書と……小説…へぇ、小説とかもちゃんと読むんだ？」


国「お前の中の俺はどんなイメージなんだ」


「参考書と永遠ににらめっこしてるイメージ」


薄い藍色が基調の表紙に滑らかな字体のタイトル…あ…これ、私も読んだ事ある


「此れ、結構面白いよ」


国「…お前、本読むんだな」


「見えない？」


国「何方かと言えば外で走り回っていそうに見えるな」


何で例えが小学生なんだよ…


「何方も好きだよ。図書室篭って読みふけるのも、走り回ったりスポーツするのも…ていうか、本好きじゃなきゃ図書委員なんてやらないでしょ」


国「…其れもそうだな」


「はいどうぞ…もう閉めるから帰ってね」


国木田に本を渡して軽く室内を見て回る…人が居ないのを確認して施錠して、職員室に鍵を返した


「今日のご飯何かなー」


中也の夕飯を楽しみにしながら、私は門を通り過ぎた

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