文スト学パロ！2【双黒】

生徒指導室 ページ23

「人数いたから中身の割に結構あったね」


太「1人財布の半額ずつ…なんて優しい不良だろうねぇ」


中「チンピラの集まりって感じだったな」


目立つ傷もなく、3人は倉庫から夕日に染まった外へ出て来た
太宰は財布から頂戴したお金をヒラヒラと揺らし、神田は其れを眺め余裕の笑みを零し、中原は何処か満足げにポケットに手を突っ込みながら歩く


「あれだけやればもう文狗学園関係の子には近づかないでしょ」


太「2度も同じ相手に遣られてしまえばね」


中「懲りねェってんならまたぶっ飛ばすだけだ」


「未だ向かって来るってんなら次は病院送り位にはしてやりたいよね」


太「大怪我しない程度には加減したもんね」


「中也の相手した奴バキッ…って聞こえたけどね」


中「折ってねェよ。精々ヒビが入る程度だ」


「今日姐さん来るって言ってたよね」


太「早く帰ろう」


中「…流石に疲れたしな」


ーーー


翌朝、門の所で呼び止められると、坂口先生が中々険しい顔で立っていた


安「お早う御座います。神田さん、太宰君、中原君…HRが終わったら職員室へ来て下さい」


中「あ？何で俺等が」


安「其れは、君達が一番判っているのでは？兎に角、必ず来る様に」


そう言って校内へ戻って行った


中「んだ彼奴」


太「さぁね」


太宰とAは肩を竦めた


「…失礼しまーす」


ばっくれようとした中也を引き連れ職員室へ赴く
そのまま生徒指導室に連れてかれると、坂口先生は口を開いた


安「…入学3日で喧嘩をする生徒は初めてですね」


中「⁉」


「へぇ、何で知ってるんです？」


安「入学式の日に言った筈です。貴女達が何かすれば直ぐに判ると
其れも1日に同じ相手を2度…」


太「へぇ…夕方のはまだしも、放課後直ぐの方まで知ってるなんて
まるでストーカーの様ですね」


安「大人の情報網と云うやつですよ…本校に問題を持ち込むなと、警告した筈ですが」


太「大人の…じゃなくて"元ヤンの"の間違いじゃないですか、先生？」


「別に面倒は持ち込んでませんよ？其れに、中等部の生徒に手を出そうとした輩の間に入っただけです
向こうが先ですよ…私達はただ不良に絡まれてた後輩を助けただけです

何か問題有ります？」


一通り言えば大きく溜息を吐かれた


安「太宰君の言っている事は理解しかねますが…神田さん、貴女方が昨夕返り討ちにした輩は此処ら一体の不良を仕切る奴の傘下です
下手に手を出せば其の内大事になりますよ」

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