文スト学パロ！2【双黒】

文化祭編ー終幕ー ページ11

太「え、いいの！？」


「下の名前で呼んで欲しいって事でしょ？別に構わないけど」


太「な、何で今まで呼んでくれなかったのさ！」


「馴れ、かな」


太「でも中也の事は昔から名前で…！」


「だから、其れだよ」


太「…？」


中「んだよ、其れって」


神田の言っている事が判らず、中也が口を挟む


「だから…私は昔から2人がお互いをそう呼ぶから、同じくそうしてきただけなんだって」


太「…つまり、私が中也を名前で呼ぶから…そう呼んでたの？」


「うん」


太「頑なに名前呼びしなかった理由は？私名前で呼んでって言った事あるよね！？」


「何で呼ばないの？って聞かれた事はあるけど呼んでって言われた事はない
あと、太宰に馴れててめんどくさかったから」


太「相変わらず私の扱い雑じゃないかな⁉」


「治、治、治……まぁ、その内馴れるか」


中「俺が昔から此奴を下で呼んでたらそう呼んでたのか」


「そうじゃん？」


太「中也のせいで損した気分」


中「そいつは良かったな」


中也が鼻で笑うと、神田は小走りに前に出る


「んじゃ、早く帰ろう！…中也、治」


中「おう」


太「うん！」


今までとは違う呼ばれ方…より親しみを覚える呼び方に、太宰の頰がひとりでに緩む

擽ったくて、でも何だか嬉しくて…



そんな感情を少し赤くした頰に滲ませ、前を行く彼女を追う





そうして3人は仲良く小走りに家路に着くのだった


ーーー


「「お疲れ様でした〜」」


「楽しかったねー何だかんだ」


中「来年は何やるんだろうな」


太「来年はAと一緒がいいなぁ」


何時ものように3人で打ち上げ…今日は所謂タコパというやつだ


「来年で最後だもんね〜。来年は誰が一緒かなぁ…あと担任」


太「安吾とか？」


「わ、楽しそう」


中「テメェ等がな」


「中也も楽しそうな顔してる癖に。割と好きでしょ？安吾」


中「まぁ飽きねえからな」


「治、私にもたこ焼きとって」


太「ふふ」


「何？気持ち悪い」


太「いや…君のそういう律儀な所好きだよ」


「そりゃどーも」


何時もの様な夜を過ごしながら、また一つ
大切な思い出が増えていく


さて、また明日からはどんな日常が待つのだろうか



ーーーーー


文化祭編はこれにて終了となります！…長かった…私がミジンコだったから…たらたらと申し訳ありませんでした

楽しんで頂けていたら幸いです

次はどうしようかな…(ノープラン)

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