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御免なさい/夢野久作 ページ10

「…帰ろっか、Q」

いつも僕の手を引いてくれたAさん

僕の事を怖がらないし、避けたりもしない

如何してって聞いたら如何してって返された
ちょっと不思議なお姉さん


「Aさん!今日は何して遊ぼうか?」


「異能は使っちゃ駄目だよ、首領に怒られちゃうからね…私が」


「はぁーい…」


良い子だねって頭を撫でられるのが一番好き


だったけど…


お姉さんは太宰さん達と一緒に僕の前にいる

如何して?如何してなの?僕が悪いの?


「Q!もう止めて!一緒に帰ろう?」


「嫌だ!如何してAさんまで僕を捕まえるの?Aさんなんて嫌い‼」


Aさんの躰に痣が浮かぶ
苦しそうにして人を襲うまいとするAさん


「A!」


太宰さんが叫んだ


「呪われてあれ呪われてあれ!」


突然、機関銃が僕に乱射される…嫌だな、痛いの嫌だな


「Qッ!!!」


…痛くなかった、温かかった…お姉さんが僕を庇ったから


「お姉…さん?」


「…っく……Qは生きて連れ帰れと首領の指示の筈です…」


僕の異能を受けてるのに…如何して


「…怪我、してなくてよかった」


僕の前に倒れこむ…息が荒い、血が真っ赤


僕のせい?僕のせいなの?
僕のせいでお姉さん死んじゃうの…?

僕は泣き出した、Aさんの前で


「ぅ…ぁ……御免なさい…御免なさい…御免なさいッ…ヒック……御免なさい…!」


白い手が伸びてきて、僕の頭を撫でた


「御免なさいできるから、Qは……良い子だね」


いつもみたいに優しく笑ってくれた


その手がパタリと落ちる…


「う…ッく…うわぁぁあああぁぁあ!!!…ごめん…御免なさい…」


子供の僕は泣きじゃくった…ただ悲しくて、心が痛かった



もう嫌いって言わないから


もう悪い事しないから






お願い起きてよ…









僕を独りにしないで

帽子の好きなお客様/中原中也→←理想と記憶/国木田独歩:2



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 死ネタ   
作品ジャンル:アニメ
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ヒメ* - 梶井くんんんんんんんんんんんん (2017年4月30日 19時) (レス) id: 96291ce8a6 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 黒猫 ??ω??さん» 分かりました! (2016年12月21日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 ??ω??(プロフ) - 賢治君の話がみたいです! (2016年12月21日 15時) (レス) id: a4b4b6f943 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - レイ猫さん» 良かったです!リクエスト有難うございました! (2016年12月11日 10時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
レイ猫 - ふあぁぁぁ!!双黒!!読んだあと泣きました…!ありがとうございます!これからも更新頑張って下さい! (2016年12月11日 10時) (レス) id: 66bc355b76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アクエリアス | 作成日時:2016年7月11日 23時

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