散りゆく/尾崎紅葉 ページ27
「…真逆、主が裏切るとは思うとらんかった……悲しいのう…Aや」
「…御免なさい、姐様」
「ポートマフィアは裏切りを許さぬ…判っておるなA」
娘の様に育てて来た…マフィアの親を幼くして無くしたAをずっと見守ってきた
「……何故裏切った」
「仕方なかった……こうするしか………」
其処で言葉を切り、自嘲気味に笑う
「…貴女から逃げ切れる気は、しませんね……此処までですか」
「残念じゃったのう」
私は夜叉を出した……Aから目を逸らさず…夜叉はAを貫いた
「……追ってきたのが…貴女で良かった」
貫かれたAは、そう言って笑った
刀を抜き、夜叉を仕舞うとAは躰を引きずり私に歩み寄る
その瞳に殺気は無く……Aは私に抱きついた
「…姐…様……今迄育ててくれて…有難う………御座いました…」
掠れた声で荒い息とともに言葉を放つ
「…どうか貴女は__________生きて下さい…」
聴こえるか聴こえないかと云う程、か細い声だった…Aの躰が崩れ落ちるのを、私は支えてやる
Aは…もう息をしてはおらんかった
「何故……何故じゃ…ッ………なぜ其方が裏切った…!…なぜ……」
その穏やかな死に顔を撫で泪を流す
その後…知らされたのは
Aが裏切った理由
"お前が言う事を聞かなければ、お前の育ての親の命はない……お前の両親の様にな"
"…仕方なかった…こうするしか…"
"どうか貴女は…生きて下さい"
裏切ってなどいなかった…Aは私を想っていた
マフィアからは逃げ切れない…追手に殺されれば、情報は渡らない
私と自分の命を天秤にかけて、Aは私の命を取った
なんと…
「愚かであろうか…」
私の為に……自らを犠牲にするなど
"……追ってきたのが…貴女で良かった"
ずっと見てきたのに気付いてやれなんだ…其方の本心に
親失格じゃのう…
泪を流す私の瞳に…薄紅色の花弁が一枚
ヒラヒラと散っていった__
ーーー
嗚呼御免なさい姐さんんんん!!!
姐さん好きなのに上手く書けないィィィ!
え?姐さん?はい、リクじゃないですね…
え?…リクですか_φ(・_・?
書いてます、勿論真面目にやってます_φ(・_・;
紙だったら破り捨てたいくらいに頭捻ってます!←
御免なさい、真面目に考えてますのでもう少々お待ち下さい_φ(・_・;;
命の儚さ、君の優しさ/中原中也(男主)→←ぼくの時間に刻まれた君/ドストエフスキー
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ヒメ* - 梶井くんんんんんんんんんんんん (2017年4月30日 19時) (レス) id: 96291ce8a6 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 黒猫 ??ω??さん» 分かりました! (2016年12月21日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 ??ω??(プロフ) - 賢治君の話がみたいです! (2016年12月21日 15時) (レス) id: a4b4b6f943 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - レイ猫さん» 良かったです!リクエスト有難うございました! (2016年12月11日 10時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
レイ猫 - ふあぁぁぁ!!双黒!!読んだあと泣きました…!ありがとうございます!これからも更新頑張って下さい! (2016年12月11日 10時) (レス) id: 66bc355b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アクエリアス | 作成日時:2016年7月11日 23時