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上司を好きな君/立原道造 ページ23

お前は上司を好きな幼馴染…いつも近くに居たのは俺なのに、君は俺に気付かない


「本当凄いなぁ…尊敬の一言だよ。一人で敵を一網打尽!」


今日も此奴の口から出るのは"中原さん"


「本当お前中原幹部好きだよな」


「当たり前じゃん!カッコいいもん!憧れだよ」


満面の笑みでこちらを向く…その笑顔は俺が作ったものじゃない


「告白とかしねーの?」


俺のその言葉に目をパチクリさせるA


「は…何言ってんの?…私は」


其処で其々に召集がかかった


「仕事だ…帰ってきたら誤解解くわ」


「誤解?」


俺が怪訝そうに聞くと、Aは拗ねて俺の鼻の絆創膏をピッと取る


「痛って!何すんだ‼」


「バーカ!くたばれアホ道造!!!」


そう言ってAはその場を去る。ヒリヒリする鼻を抑えながら俺も仕事に向かう


「何だってんだ…」




…仕事を終えると、Aの居る所への増援命令が下った
その後…敵は殲滅したものの、Aの姿が見当たらない


「Aー!何処だーー!?」


奥の方へ行けば、其処には横になって動かない幼馴染…


「Aッ‼おい!」


「…道、造……何で此処に」


俺はAもう助からない事を悟った


「こんな所で死ぬんじゃねえ!中原さんに気持ちも伝えてねぇのに…!」


その言葉を聞くと、Aは困った様に笑う


「だから……違うっての」


ぺちっと力のない張り手が俺の頬に当たる


「ほんと……鈍いん、だから…アホみちぞ……ゲホッゲホッ……」


「おい、もう喋べんn…」


そしてまたお前は俺の絆創膏を剥がす


「…私が…好き……なの、は…………ずっと」


荒い息と共に蚊の鳴くような声で言葉を紡ぎ…笑った


「………………アンタ…だったんだよ……」


Aの頬に俺の涙が零れる……何だよそれ…それって


「………御免…俺ッ…」


俺もずっと好きだった…まるでその言葉を待っていたかの様に、Aの身体から力が抜けていく


「……遅いよ………ばか…みち…ぞ_______」


Aの亡骸を抱き締めて、俺は謝り続けた
俺が早く気付いていれば…自分の気持ちを伝えていたら……



何かが変わっていたかもしれない






「……御免な…っ」



____何時まで謝ってんの、アホ道造









お前は上司を好きな幼馴染…何時も近くに居たのは俺なのに


俺は君に気付かなかった





俺の近くに居た君は…俺の気持ちに気付いてた



ーーー

……文才プリーズ!文才の神ヘルプミー!

君のいない未来を/与謝野晶子→←久しぶり/織田作之助



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 死ネタ   
作品ジャンル:アニメ
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ヒメ* - 梶井くんんんんんんんんんんんん (2017年4月30日 19時) (レス) id: 96291ce8a6 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 黒猫 ??ω??さん» 分かりました! (2016年12月21日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 ??ω??(プロフ) - 賢治君の話がみたいです! (2016年12月21日 15時) (レス) id: a4b4b6f943 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - レイ猫さん» 良かったです!リクエスト有難うございました! (2016年12月11日 10時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
レイ猫 - ふあぁぁぁ!!双黒!!読んだあと泣きました…!ありがとうございます!これからも更新頑張って下さい! (2016年12月11日 10時) (レス) id: 66bc355b76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アクエリアス | 作成日時:2016年7月11日 23時

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