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帽子の好きなお客様/中原中也 ページ11

ドアのベルが鳴る…奥から出てきた女


「あ…また来たんですねちびっ子マフィア」


「おい…今何つった?」


「ちびっ子マフィア」


「二回も言うなァ!!!」


「アンタが言えって言ったんでしょうが‼」


「それが客に対する態度かクソガキ⁉」


可愛げのない帽子屋の娘…A
口が悪く愛想もない、今も

ガキ⁉一つしか違わないじゃない!私よりチビのくせに!
とか言ってやがる


「アンタのいーところなんて帽子のセンス位よ!」


「そりゃどーも」


「ま、この店の帽子だからね」


自慢げに語るA


「それで?本日のご用件は?」


「あぁ…最近この近辺が他の業者に荒らされててな、注意を促しに来た…それだけだ」


「へぇ、幹部様が態々…それはご足労な事で。安心して、私達だってマフィアの端くれだからね」


懐の銃を覗かせて言う


「生意気だな」


「冷やかしお断り、さっ帰った帰った」


「…テメェ」


ほらほらと俺の背中を押して追い出す


「おい!」


「次は帽子買いに来てよね、待ってるからさ」


ニッと笑って俺の曲がった帽子を直す


「…わーったよ、じゃあな」


「ありがとうございましたぁ!」



次その店に足を運んだ時、その店は原型を留めていなかった
並べられた帽子には血が飛び、店内には複数の死体…その中に彼奴もいた


俺が店に行った時…既に店は襲撃されていた
Aの父親が裏で足止めし、Aは俺を帰そうとした


"冷やかしお断り、さっ帰った帰った"


何故気付かなかった…気付いていれば、こうはならなかった筈だ


「中原様…店内にコレが」


部下から手渡されたのは「中原中也様へ」と言う紙の貼られた箱…中には俺のサイズにピッタリの帽子が入っていた


「…馬鹿野郎が」


その帽子も…箱にすら傷も血も付いていない


「こんなモン守る位なら…テメェの命を守りやがれ」


俺はその帽子を被りある建物へ行く




数時間後…辺りは血の海だった


「………仇は取ってやったぞ」


頼んでないとお前なら言うだろうな
それで俺が言い返せば、ま、ありがとなんて笑って言う


「素直じゃねぇ女…」


俺は帽子を脱いでAの墓に置く


「じゃあな」









"とてもお似合いですよお客様?"


"世辞の上手ぇ野郎だな"


"お父さんの帽子が似合わない人なんていないわ"


"そーかよ"


"でも本当よ?よく似合ってる"


ーーーーー

翠様、素敵なアドバイスありがとうございました!

私が好きなのは貴女の幸せ/泉鏡花→←御免なさい/夢野久作



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 死ネタ   
作品ジャンル:アニメ
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ヒメ* - 梶井くんんんんんんんんんんんん (2017年4月30日 19時) (レス) id: 96291ce8a6 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 黒猫 ??ω??さん» 分かりました! (2016年12月21日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 ??ω??(プロフ) - 賢治君の話がみたいです! (2016年12月21日 15時) (レス) id: a4b4b6f943 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - レイ猫さん» 良かったです!リクエスト有難うございました! (2016年12月11日 10時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
レイ猫 - ふあぁぁぁ!!双黒!!読んだあと泣きました…!ありがとうございます!これからも更新頑張って下さい! (2016年12月11日 10時) (レス) id: 66bc355b76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アクエリアス | 作成日時:2016年7月11日 23時

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