嘘つきのついた嘘/樋口一葉 ページ2
「ひーちゃん!」
私をあだ名で呼びながら駆け寄ってくるのは先輩で同い年…友人のA
マフィアなのに明るくて笑顔の似合う女の子
「これから任務?」
「はい、芥川先輩と」
そう言うとAは私の顔を見つめ、笑みをこぼす
「…?」
「ひーちゃん嬉しそうな顔してる、芥川の事本当好きだね〜…でも、怪我しないでよ?美人なんだから!」
「帰ったら、また何処か行きましょうか」
私が提案すると、一瞬彼女の表情が消えた
「そうだね!楽しみだなー」
ほんの一瞬…未熟な私は、違和感こそ感じたものの、杞憂だと思い込み…追求する事はしなかった
ーーーーー
芥川先輩との任務の直後、私はある任務に駆り出された
…裏切り者の始末だ
私も相手も銃口を向けている…そんな時になっても、私はその現実を受け入れることが出来なかった
何で…如何して
「如何して……A」
「これが、私の仕事だからだよ」
何時もとは少し違う、冷たい笑顔
拳銃を向ける手が震える
「貴女に私は撃てないよ」
「撃てます…先輩の命令なら」
「芥川の命令でも貴女には無理だよ…でも、貴女が遣る必要はない」
Aは私に向けていた銃を自分の顳顬に持っていく
「嘘つきな私の最後の嘘…忘れていいよ……"一葉"大好きだよ」
「Aッ‼」
ゴメンね_____
彼女の頭に、紅い花が咲いた…
ーーー
2へ続く
嘘つきのついた嘘/樋口一葉:2→←生きてほしかった…/太宰治
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ヒメ* - 梶井くんんんんんんんんんんんん (2017年4月30日 19時) (レス) id: 96291ce8a6 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - 黒猫 ??ω??さん» 分かりました! (2016年12月21日 23時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 ??ω??(プロフ) - 賢治君の話がみたいです! (2016年12月21日 15時) (レス) id: a4b4b6f943 (このIDを非表示/違反報告)
アクエリアス(プロフ) - レイ猫さん» 良かったです!リクエスト有難うございました! (2016年12月11日 10時) (レス) id: aac96d2a4f (このIDを非表示/違反報告)
レイ猫 - ふあぁぁぁ!!双黒!!読んだあと泣きました…!ありがとうございます!これからも更新頑張って下さい! (2016年12月11日 10時) (レス) id: 66bc355b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アクエリアス | 作成日時:2016年7月11日 23時