歌い手系カフェ店員と声優さん 2nd (ページ45)

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91杯ページ45

左右から出てきてすれ違う直前に腕をバシッと掴まれて告白される

はずだった

すばくんは盛大に転んだ

すれ違う3m手前で

焦って駆け寄り手を差し出す

『あの、大丈夫ですか？？』

「え、あ、」

アドリブごめん

左右から無言で合わせろの圧を出す先輩方

『あの、、？』

「あ、すんません」

「あれ？悠斗ー？

何してんの？コケた？ダッサーーー！！！ww」

「う、うっせーよ！！」

「先輩なにしてんすかー」

「あれ？この娘

先輩が彼女振ってまで告白しようとしてた娘じゃないスカ！！」

告白されてから出てくるはずだった3人が出てきた

「あ、たしかに！」

「いい機会だから告っちゃえよ」

『え、あの』

「一目惚れしました！

おれ！絶対幸せにします！付き合ってください！」

『す、すみません、どなたですか？』

「おれ、武田悠斗って言います。

大学3年です。俺本気です！彼女とも別れてきました！！」

『いや、ごめんなさい、お付き合いはできません、そういうの興味ないので』

「え？付き合ってあげねーの？」

「付き合ってやれよー」

「無理だったら別れればいいじゃん」

「1週間時間をくれ！
好きになれなかったら別れて構わない！頼むよ！」

『1週間だけなら』

なんとか流れを取り戻した

このあとは順調に進んでいった

家のセットに切り替わった

ここは悠斗の家という設定

穂乃果が悠斗に言われしぶしぶお風呂に入ってる間に元カノである麗華が乗り込んできたところだ

ｶﾞﾁｬｯ

私を見つけ
一目散に大股でこちらに歩いてくる麗華

ﾊﾟﾁﾝｯ

乾いた音が響く

客性からどよめきが聴こえる

「このドロボー猫ｯ

今全部コイツに聞いたわ

あなたが色目使ってきたって

サイテーね？」

『え？』

「俺は麗華のことがずっと好きだ！信じてくれ！コイツは遊びのつもりだったんだけど本気にされたみたいで付きまとわれてて困ってたんだ」

「あんたは所詮その程度の女ってこと

わかった？

もう二度とこんな目に会いたくなかったら男に色目使うのやめなさいね」

『え、あ、は、はい』

「何どもってんだよキモチわりー」

「早く出ていってくれない？

わたしと彼の家だから邪魔な猫はさっさと失せて？ほら、出てけよッ！」

カバンを持ち扉を出る

ステージが回り外のセットに変わる

『わたし、私悪くないのに

1週間付き合ってただけなのに

翔さん

会いたいよ

助けて』

もうすぐ

稽古で問題があったシーン

最後のシーンである