歌い手系カフェ店員と声優さん 2nd (ページ16)

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61杯(斉藤side) ページ16

ｺﾝｺﾝ

Aを待ってるスタッフルームがノックされた

「はーい？」

まふくんが返事をすると

恐る恐るといった感じでゆっくりと、扉が開かれた

『あの、、矢田さんどこにいますか』

A、、、、だけど
顔を手で隠していて声がこもってる

どういう表情かわからない

柔らかい茶色の髪だけが顔の横にたれている

「矢田さん？？

さっき、Aのシャワーあがり楽しみにしておくんだな男共！！！って叫んでどっか行ったよ」

『くっそ』

「口悪っ！」

うらたさんがツッコむ

「顔隠してどーしたの？こっちおいでよ！」

「打ち上げ早く行かへん？」

俺がいうとセンラさんがそれに続く

『矢田さんに、メイクポーチとあたしの私服を持って行かれて、矢田さんが用意した服を着てて、あたしの体型じゃこれはヤバイ』

それを聞いた瞬間

志麻くんが目を輝かせ

「A～っ！！！」

と叫びAの腕を引っ張る

『あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞやめてやめてやめて！！！

クソブスだからほんとにやめて！！！』

「いいやん！！今更お前のブスな顔見ても何も思わへん！！」

『なら腕離してよ！！！やめて！！』

「まーしぃ！Aイジメんな！！」

「志麻くん晋太郎さん達もいるから！！」

『晋太郎さんたちにこんな顔面見せられない！！

夏樹くんは私のリスナーさんなんだよ！！
夢壊したくないじゃん！！！！』

「大丈夫です！アイリスさん！どんな顔でも受け入れます！！」

ギャーギャー騒いでる

Aは志麻くんに引かれて楽屋の中まで入ってる

みんながごちゃごちゃに騒いでるとき

ｺﾝｺﾝ

とノックの音がなりその場が一瞬で静かになった

「しつれーしまーす」

『や、や、矢田さん！！！！

私のポーチ！！！どこにやったの！！』

と怒ってるAに目を向けると

手を外してる

顔から

「顔いいの？」

『あﾞ』

そんなことが5分前にあり

今は矢田さんにメイクをしてもらってる

「いや～あんな早くあがると思わなくってさ、」

『みんな待ってくれてるから早くしようと思って』

「そっかそっか、メイクポーチはごめん」

『許しません』

「許して」

Aは俺らに背を向けてメイクをしてもらってる

早く終わんないかな