歌い手系カフェ店員と声優さん

34杯 ページ35

私が順に名前をあげると


拓也さんが

「あってる！」

見回して確認してくれた

『本当に私いてもいいんですか？』

「俺が適当に大人数で飲みたくて集めただけ

俺が江口誘って、江口がそーま誘って、そっからどんどん広がってってこのメンバー」

なるほどだから予約の名前が安元だったんだ

とひとり納得していると


「君がAちゃん？？
浅沼くんの舞台で君の元カレ役演じる津田健次郎ですよろしくね」

『え、そうなんですか？？


よろしくお願いします！』

「よろしく〜、俺のとなり来て？

よかったら色々お話しない？」

ちらりと江口さんの方を見る

「いいよw
俺に許可取らないで好きなところ行っておいでw」

『津田さんが迷惑でなければお隣おじゃまします』

「おいでおいで、何飲む？お酒強い？」

わざわざ隣に座布団をおいて私の座る場所を
作ってくれた

『すみませんおじゃまします〜
お酒はあんまり強くないんですよね』

ちなみに今の席はこんな感じ


石 駒 山 福 信
┌───────┐
│ │
│ │
└───────┘
壮 私 津 安


「俺が飲んでるやつそんなにお酒キツくなくていいと思うよ？」

『あ、じゃあ壮馬さんと同じのにします』

「わかった、他なんか食べたいものとかある？」

『特にないです！』

「了解」

と言い注文してくれた

優しい

「江口さんから聞いたよ？
ストーカー？大丈夫？怖かったよね」

『怖かったんですけど拓也さんのおかげで
今はもう大丈夫です！！』


「そっか、それならよかった！
これからも気をつけてね？何があるかわかんないし来月にはライブも控えてるんだから！」

『そうですね』

「歌い手してるんだっけ？」

壮馬さんと話していると津田さんが話しかけてくださった

『はい！』

「今度のライブ俺も見に行っていい？」

『ぜひ来てください！！これ、ゲスパです！』

「ありがとう、楽しみにしてるね」

笑顔が尊い

「AちゃーんAちゃんのお酒きたよー」

『信彦さん！ありがとうございます！！』

「信彦とは面識あるんだ？」

『私の働くカフェに晋太郎さんと
来てくださってたんです！』

「めっちゃめちゃ美味しかったです！」

『てんちょー喜びます！！！』

「しっかりしてるね？何歳？」

『25です！』


よくわかんない私にこんなに優しくしてくれる
皆さん本当に優しい

皆さん色々私に話しを振ってくれてとても楽しく
お酒が飲めてる

幸せ〜

35杯(斉藤side)→←33杯

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す