秘密事[目黒蓮] ページ7
目「ねぇ、早くこっちにおいでよ」
『そんなのダメに決まってるでしょ』
山奥、祠
彼はこの山神の跡取り
私は、しがない一般人
2人は、小さい頃に、花畑で彼と出会った
その時の記憶を、私は鮮明に覚えている
目「ここでなにしてるの？」
『んー、ぼーっとしてる』
目「なにそれ」
そう言ってはにかむ顔が、雰囲気に合わず可愛らしかったっけ
目「A！これあげる！」
『うわ』
急に彼が頭に付けてきた花かんむり
シロツメクサと、所々に色の着いたお花があって
あの時の私たちの笑顔は、紛れもなく本物だった
そう、私は信じてる
目「最近、全然合ってくれないじゃん」
『仕方ないでしょ
涼太は、いや、宮舘様はここの神様なんだよ？』
納得していない表情を見せる彼
それを見て見ぬふりをする私に、なにか言いたい事をグッと堪える彼に珍しさを感じた
彼は意外と横暴だから、ワガママ言ってくると思ったんだけどな
そんな風に考えていると、急にギュッと服の裾を握られた
目「この"秘密基地"にももう来ないの？」
『うん、来れない』
キッパリ言い放っても、諦めないとでも言うように、服を掴んでいる
迷惑だ、とでも言うように、手を払おうとしても、ダメだ、とでも言いたげな表情で、私の手を壁に押し付けてきた
いわゆる壁ドン状態
目「俺はさ、他人からの評価なんかどうでもいい
Aと居れたら、それでいい
Aは違うの？」
問いかけるような聞き方をしているのに、どこか自信がありげにしている瞳
それに逆らえないのも、昔からの彼との関係を表しているのだろうか
『本当はさ、離れたくないよ？
だけど、目「出てるじゃん、答え」
私が言い切る前に、言葉を遮って抱きしめてきた
もう何を言っても離さない、とでも言うように
こうなったら何を言っても意味がない事を知っているから、静かに抱きしめられる事を選択する
目「駆け落ち、しちゃう？」
『駆け落ちなんて言葉知ってたんだ』
目「バカにしすぎでしょ」
こんなのもいいな、なんて
本当は、彼と一緒に居れたならなんでもいい
彼が跡取りなんざどうでもいい
彼がいたら、なんでもいい
お願いだから、このままで
この先の私たちの世界に願いを込めて、そっと彼の背中に腕を回した
『ねぇ、この先、どうするの？』
目「まぁなるようになるって」
『それもそっか』
目「うん」
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ルな(プロフ) - 一番最初のシリーズから読ませていただいてます。もう感激です✨なんでこんな神小説見つけるのおそくなっちゃったんだろ .... 佐久間さんのペースでいいので、どうか戻ってきていただきたいなと思います😢ずっと待ってます ‼ そして応援してます !! (2022年8月18日 10時) (
レス) @page27 id: 0c9a247f04 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 恋日誌から、読ませて頂いてます！色んなジャンルがあり、毎日読んでも面白いです‼更新待ってます！ (2022年4月7日 17時) (レス) id: 45421e6c59 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間さん(プロフ) - コーヒー豆さん» そう言って貰えてすっごく嬉しいです！ありがとうございます！神だなんて言って貰えて幸幸です♡ありがとうございます！ (2022年3月5日 20時) (レス) id: 23029b9da8 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー豆 - ほんとに佐久間さんの作ったお話好きすぎて何回も繰り返して見てます!! 佐久間さんは``神``でやんす！ (2022年2月21日 19時) (レス) id: a7da1e1812 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間さん(プロフ) - しおさん» え！？そんな事言って貰っちゃってたんですか！！嬉しすぎてヤバいです泣そう言って頂ける方がいるから頑張れます！ありがとうございます🥰 (2022年1月15日 10時) (レス) id: 23029b9da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐久間さん | 作成日時：2021年10月26日 20時
