8話 理解力猿並 ページ9
『＿＿殺せるもんなら、殺してみなよ。』
少年をにらんで吐き捨てた。
……吐き捨てたはいいが、少年は俄然として涼しい顔だ。
ビビッて止めてくれることを信じたが、それは私の浅はかな考えに過ぎなかったようだ。
「ほう、ならそうさせてもらおうか。」
ビビるどころか、少年は地を蹴って、勢いよくこちらに飛び出してくる。
＿＿ここで私は死ぬのか。
一心に目をつぶった。
＿＿が、いつまでたっても、日本刀の冷たい感触はなく、私は恐る恐る顔をあげた。
「薬研、落ち着け。」
顔をあげたすぐそこにいたのは＿＿、
『＿＿三日月。』
「呼び捨てにされる筋合いはない。」
刀で、少年を受け止めた三日月宗近だった。
「薬研や、こやつの霊力は見て取れるように、莫大だ。今殺してしまうより、供給されるほうが需要はある。
＿＿考えがある。俺はこいつを、審神者として受け入れたい。」
何言ってんのかわかんないが、取り合えず殺されないってことか？
え、でもあれか、受け入れるってことはここに住むとこかそういう……？
いやー、さすがに薬研？だっけ、も了解しな……、
「ここの指導権は三日月だ。俺がどうこうできる話じゃない。それに俺らの利にかなっている。
＿＿いいだろう。」
え。いいんだ。私はよくない。全然よくない。
『んーと、話が進んでいるところ申し訳ないんだけど、私帰りたいなぁ。』
「受け入れることを本丸の皆に知らせる。薬研、集めてくれないか？」
『帰りた＿＿』
「分かった。大広間に5分以内に召集する。」
『帰＿＿』
私の声、素無視か！？フルスイングか！？ねぇ！？いやいや、かまってちゃんじゃないよ！
「まぁ、そういう事だ。」
三日月はこちらを見て淡々と言った。
『いやどういう事だよ。』
「理解力が猿ほどもないな。つまり、ここに住まうんだ。いいな？」
＿＿よくねぇよ。
9話 みんなみんな生きているんだ。友r((→←7話 殺せるもんなら殺してみなよ。
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及川パドル(プロフ) - しかし、残り少ない春休みにバシバシ更新していきますので、お付き合いいただけると、嬉しいです。 (2019年4月4日 10時) (
レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - 「最近更新してねぇじゃねぇか！」 と思われた審神者様。 申し訳ございませんでした。 少し旅(旅行)に出かけておりました。 といっても更新してなかった日数と旅行期間の計算が合わないんですよねぇ……。 ﾅﾝﾃﾞﾀﾞﾛｰﾅｰ。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：及川パドル | 作成日時：2018年10月28日 12時
