6話 異空間……！ ページ7
『異、空間。＿＿異空間……？＿＿異空間!!!』
何言ってんだこいつ、という目で少年は私を見るが、気が動転していてそれどころではない。
『ねぇ、ここに落ちたらどうなってたの？』
私の問いに、少年はしばし考えた後、言った。
「死んでたな。」
軽いな、おい。
『えーと、ありがとう。助かった。危うく死んでた。』
「勘違いするな。俺は別に同情して助けたわけじゃない。」
少年に対し、お姉さんフェイスを張り付けニコリと笑ったが、少年はそれをバッサリ切り捨てた。
お、ツンデレか？嫌いではないぞ。
『ねぇ、門ってここしかない系？』
帰れたとしても、今日もまた公園の雑草と、バクテリア大繁殖の水道の水を啜ることになるのだろうが、死ぬよりはましだ。
ここが使えないならほかの方法で……！
「＿＿無いな。」
私の考えも空しく、またバッサリと切り捨てる。そして彼は言った。
「まぁ、アンタもあれだろう。億単位の給料につられてここに来たんだろう？」
おお、当たり！
「ま、その代償は、勿論発生するわけだ。それがアンタは命だったってことだろう。」
淡々と言いすぎて伝わってないのだが。代償に命……？
つまり＿＿。
「＿＿柄まで通ったぞ。」
彼は、懐に隠し持っていた日本刀を取り出す。
＿＿つまり彼も味方ではないということだ。
7話 殺せるもんなら殺してみなよ。→←5話 芯なんてないのだが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
及川パドル(プロフ) - しかし、残り少ない春休みにバシバシ更新していきますので、お付き合いいただけると、嬉しいです。 (2019年4月4日 10時) (
レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - 「最近更新してねぇじゃねぇか！」 と思われた審神者様。 申し訳ございませんでした。 少し旅(旅行)に出かけておりました。 といっても更新してなかった日数と旅行期間の計算が合わないんですよねぇ……。 ﾅﾝﾃﾞﾀﾞﾛｰﾅｰ。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：及川パドル | 作成日時：2018年10月28日 12時
