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12話 理不尽な契約 ページ13

__そうだ。忘れてた。

ついさっき、出ようとして門の外に落ちかけたではないか。相変わらずな自分を心底恨む。


『くっそ、あのジジイそこまで考えて__!!』



「そうかそうか。審神者になりたいか。」

『__言ってねぇよ。』

あの後、私はどうすることも出来ずにそのまま引き返した。

そしたら三日月が満面の笑みで縁側に腰かけてるもんだから、どういう事だ、と聞いただけなのだが。


「でも実際どうすることも出来ずに、こうやって泣きついてきたではないか。」

『泣いてないし。てか審神者になんてならな__』

__ぐぅ。と、まるで漫画の様なタイミングで、私のお腹が鳴った。


「ほう。腹が減ったのか。これをくれてやろうか?」

三日月は懐からお徳用パックの煎餅を取り出した。


『え!マジで!?ありが__』

『とう』と言う前に三日月はそれを高く上げた。



__は?

「まぁ、『審神者になる』と言ったら。の話だがな。」

うっそだろおい。


『うわー、汚い大人。』

「なんとでも言え。いらないのか?腹が減ったんだろう?」

三日月は私がギリギリ届かないところで、袋を軽く振った。マジムカつく。


しかし、この場所から逃げられない今、これからもこういうやり方で仕掛けてくるはずだ。

つまり、私が審神者とやらにならずに、ここで食料を確保する方法はないってことか……。



『あー!!!!いいよ!なってやるよ!!審神者とやらに!!!!』

まんまと挑発に乗った私はそう叫んだ。


その瞬間、私の立っていた地面が光はじめ、蛍の様なものが、私の周りを飛び交う。


『__ちょっ!?なにこれ!?は!?ねぇ、どういう事!』

「契約、成立だな。」

三日月は焦る様子もなく、私に手を伸ばし前髪をかき上げるように軽く掴んだ。


そこで、私の意識は途絶えた。

13話 反抗期ではない→←11話 忘れてた☆



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及川パドル(プロフ) - しかし、残り少ない春休みにバシバシ更新していきますので、お付き合いいただけると、嬉しいです。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - 「最近更新してねぇじゃねぇか!」 と思われた審神者様。 申し訳ございませんでした。 少し旅(旅行)に出かけておりました。 といっても更新してなかった日数と旅行期間の計算が合わないんですよねぇ……。 ナンデダローナー。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:及川パドル | 作成日時:2018年10月28日 12時

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