君と繋いだ手の先へ part6【イナイレ】 (ページ3)

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第十九章　絆ページ3

翌日。
朝はいつもと変わらずやってくる。

私達も変わらず学校に行き教室へと入れば、自然とリアナの姿が目に映った。

「あ…おはよう。A、マーク」

そして変わらないのは彼女も同じで、名前を呼んで笑いかけてくれるんだ。
無理して笑ってなんかいない。心からの笑顔。
それが嬉しくて私とマークは顔を合わせて笑えば、彼女におはようと笑い返した。

よく好きな人に想いを伝えてしまえば、今までの関係が崩れてしまう…なんて言うけれど。
リアナとはこうして変わらぬ関係がこれからも築けていけるんだって、本当に嬉しく思った。
寧ろ前よりも絆が強くなった気がするんだ。

「みんな集まったわね。今日の1時限目はみんなお待ちかねの修学旅行についての説明をします」

担任のマーガレット先生がそう言った途端、クラス全体が嬉しさで騒めき出した。
修学旅行は学生にとっての一大イベント。
楽しみになるのは私だって同じだ。

「ねえ、修学旅行先ってどこだっけ？」
「いや…今年はまだ決まっていなかったような気がするが……」

マークと静かに話し合っていると、それを察したかのように先生はプリントを配っていく。
回ってきたプリントに目を通せば、修学旅行についての概要が書かれていた。