＊午後の海辺 ページ31
＊
「......」
ざぁざぁと波がひいては寄せて、汐風が髪を揺らす。あたしは浜辺に立ち尽くして空を見上げていた。
「ママ、パパ......」
今、そこにいるの？
青く澄んだ空を見上げ、大好きだった二人の顔を思い浮かべる。
あたしは、少しは強くなったかな。
......二人の仇を取れるかな。
両親を殺した人物、ガルシルド・ベイハン。このFFIに携わる世界的な石油王だ。
アイツに復讐するために、強さを求めてきた。だけど、決勝トーナメントに進みアイツに近づくにつれ募る不安、恐怖心。今になって、それらが急に押し寄せてきた。
空を見上げると虚無感が襲う。
「怖いよ......、あたしっ、
アイツを倒せるかなぁっ、」
柄にもなく、涙が頬を伝った。
今は亡き二人の事を思い浮かべ、色んな思いを吐き出すと共に涙が溢れてきた。
二人に逢いたい__。
誰かに、大丈夫だと言って欲しい。
人の温もりが欲しい。
寂しい、辛い、苦しい。
誰か、助けて＿_
嗚咽を小さく漏らしながら静かに涙を流す。
すると、突然大好きな人に名前を呼ばれた。
「A......？」
「ど、してここにっ.....」
＿＿フィディオ。
＊
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鈴神(プロフ) - 怪盗あーる07さん» ありがとうございます！わぁ嬉しい.....！おうち時間の暇つぶしになれば嬉しいです(*^^*) (2020年5月7日 10時) (
レス) id: d87fbf00ca (このIDを非表示/違反報告)
怪盗あーる07(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!オルフェウス戦どうなるのやら……いつも応援してます!!!! (2020年5月7日 7時) (レス) id: 6e9264e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴神 | 作成日時：2020年4月16日 11時
