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「何だ何だ？」
「こんなところで何やってるの？」
そこへ見知った二人…一之瀬君と土門君が歩いてきた。
「あれ、Aじゃないか！」
「久しぶり。元気だった？」
「一之瀬君に土門君！うん、元気だよ」
彼らがアメリカに渡ってからはまだ一度も会えていなかったため、久々の再会に嬉しくなる。
二人とも相変わらず元気そうで良かった。
「そうか。二人は元々Aと同じチームにいたから面識があるんだな」
「ああ、そうなんだよ」
「というか… Aが何でアメリカエリアに？」
事情を知らない二人がそう思うのは当然な訳で、私はその質問に少しだけ言葉に詰まる。
マークと付き合っているから会いにきた…とすぐ言えない事に、私の奥手な性格を呪ってしまう。
そんな私の心中を察してくれたのか、マークがまたディラン君の時のように説明してくれた。
「Aは俺に会いに来てくれたんだ」
「え、マークに？どうして…」
「俺達、付き合ってるからな」
突然の話に一之瀬君と土門君はお互いに顔を合わせ合う。
そして二、三回瞬きを繰り返すと驚きながらドッと一気に迫ってきた。
「えぇー！？付き合ってるって、彼氏彼女って事…だよね！？」
「うっうん…」
「お前らこの島で出会ったばかりなんじゃないのか！？」
「えっと、実は…」
今度は私が二人にマークとの馴れ初めを話していく。
最初こそ信じられないと言いだげな彼らだったけれど、説明をし終える頃には納得してくれたみたいだ。
自分でもこんな経験初めてだったから、今人に説明してもちょっと信じられないくらいだしね…
「すごいや、本当にそんな事があるんだね」
「Meもついさっき知ったばかりで驚かされたぜ」
「な。だが、俺はAが誰かと付き合ったこと事態が一番驚きだな」
土門君の言葉に一之瀬君も同意するように頷いた。
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作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年8月20日 7時
