英雄豪傑 ページ34
「うぐっ…あ゛ぁ！！？」
「どうして御前は失敗ばかりなんだ！！！このクソ！！くたばれ！！」
「い゛、い゛だいよお父さん…や、止めて…」
「この…失敗作が！！！」
私の目の前で、鈍い音が響いている。こんな時、私は聴力が優れていることを憎む、恨む。
コヨミが酷い目に遭っているのに、私は何にも見えない、助けることが出来ない。
彼女は確かに私達のことを裏切った＿＿だけど、今までの情が消えるなんてこともない。
「嫌だよ…どうして助けることが出来ないの……目が…見えない…から？」
人間はほとんど視力に頼っている
こんな、噂話を何処かで聞いたことがあるような気がする。
私じゃ、だめなんだ。
直感で動いて、助けれるようならコヨミはもうすでに自力で逃げ出している。
＿＿＿じゃあ、このままコヨミが死んじゃってもいいの？
そんなの、駄目だ。
「駄目だ、コヨミを死なせたりなんかしない。傷だって、全部直して、また皆で探索するんだ。友だちとして、一緒に…脱出するんだ！！！！！」
自分の声が自分じゃないように感じる。
私は、こんなにも声を出せるんだ。
私って、誰かを救おうと思えるんだ。
だから私は＿＿＿＿＿＿コヨミを、助ける
「コヨミを離せぇぇぇえええ！！」
思いっきり、コヨミに暴行を加えていた男性に体当たりをする。
「ぐっ…何だコイツ……NO.727？第三棟の【失敗作】が何故ここに！？」
「私達は此処から脱出するんだ！もちろん、コヨミだって一緒に！！！」
私の目を覆っていた布がほどける。こんなに動いてたらそうか……
と思ったのも束の間、私の視界はぱっと明るく光る。
そこには二つの物がいた。これは多分人ってやつなんだろうな。
それで、淡い桃色っていうのかな、そんな髪の毛の色をした女性？が横たわっている。
多分この人はコヨミだ。
その横には、コヨミとは正反対の、とても大きい人がいる。
これがコヨミがいう「お父さん」？でも、この人がコヨミに暴力を振るった。
「な、ナズナ…目が…！！」
「こんな…こんなことってあるのか！！？ま、まずい」
やっぱり、私は今、目が見えてるんだね。
「さぁ、コヨミを返して下さい」
私は、多分レナとロミがやってたっぽいポーズをとる。確か臨戦態勢ってやつだよね。
コヨミを助けて、皆の元に帰ろう。
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真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» いえいえ、そんな…！あなたのコメントは消さずに残しておきます。 (2018年9月19日 16時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 真裏さん» そんなに暗い感じにさせてしまってすみません！ただ､気を付けて欲しかっただけなんです。ご丁寧に返信していただき､ありがとうございました。なお､私のコメントは消していただいても構いません！ (2018年9月5日 19時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» ご指摘ありがとうございます。配慮が至らなかった点については申し訳ないです。今後はこういったことが起こらないように注意していきます。 (2018年9月5日 19時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 失礼します。この作品の説明欄に｢ヒロアカ｣という単語があります｡オリフラが立っているので､｢ヒ〇アカ｣などとぼかすか､その部分を消したりした方が良いかと…｡ (2018年9月5日 17時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - ありがとう！ボケボケの記憶を頼りに青で描きましたぜ！ (2018年1月23日 19時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月8日 1時
