飲泣呑声 ページ33
「……何がしたかったの」
「私は、ナズナを捕まえたかったの」
ここはとある一室。
じめじめとしていて、埃の匂いがするこの部屋は長い間使われていなかったことが分かる。
後ろで機械音が躍っている。それと同時に水のような、液体のコポっとした音もする。
「………私を捕まえて、一体何になるというの？それに貴方はだれ＿＿＿」
扉を開ける音に、私の声は途切れざるを得なかった。
誰が来た？
「やぁ、計画は遂行出来たようだね」
「いえ、大したことでは＿＿＿＿共に行動していましたし、どう動くかは判断出来ます」
共に＿＿行動していた！！？
先程まで一緒にいたのに、声の主が分からない＿＿＿ということは。
「貴方…コヨミ………でしょ」
「ナズナ、黙って。いいから私の言うとおりにしてて」
それが肯定か否定かは分かりかねるが、いかにもコヨミらしい反応ではあった。
やっぱり、私たちのこと裏切ったんだ……。
「あ、すまないね。僕はこれで一度帰るよ。上から命令が下りていてね。」
「はぁ、そうですか」
男の人はこの部屋から出て行った。何かを隠しているかのように、静かな足音だった。
何をしているんだろう、この人たち。
「さぁ、ナズナ。やっと気楽に話せるね。」
「コヨミ…なんだよね。声は聞いたことない…けど。」
「…そう…だよ。私はコヨミ。でも【失敗作ナンバー】NO.543じゃない。」
「どういうこと」
「人間としてのコヨミ＿＿＿＿私は
「つまり…研究者ってこと？今まで私たちみたいな【失敗作】として過ごしてたってこと？」
櫻城来美というのがコヨミの本当の名？
私たちとは違って普通に人間？
頭のなかはクエスチョンマークでいっぱいだ。
「でも…みんな、頬のところに数字が入ってるんでしょ。コヨミだって、それがあるから疑われなかったんじゃないの」
「……静かに」
コヨミの人指し指らしきものが私の唇に当たる。
どうやら人が来たようだ。
…話を逸らされたみたいで、あんまり好きじゃないけど。
「櫻城！！！ここで一体何をしている！？」
「いや、ちょっと……いっ痛いっ！」
コヨミは＿＿＿＿今何をされている！！？
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真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» いえいえ、そんな…！あなたのコメントは消さずに残しておきます。 (2018年9月19日 16時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 真裏さん» そんなに暗い感じにさせてしまってすみません！ただ､気を付けて欲しかっただけなんです。ご丁寧に返信していただき､ありがとうございました。なお､私のコメントは消していただいても構いません！ (2018年9月5日 19時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» ご指摘ありがとうございます。配慮が至らなかった点については申し訳ないです。今後はこういったことが起こらないように注意していきます。 (2018年9月5日 19時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 失礼します。この作品の説明欄に｢ヒロアカ｣という単語があります｡オリフラが立っているので､｢ヒ〇アカ｣などとぼかすか､その部分を消したりした方が良いかと…｡ (2018年9月5日 17時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - ありがとう！ボケボケの記憶を頼りに青で描きましたぜ！ (2018年1月23日 19時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月8日 1時
