43 ページ43
・
そして箱根に行く当日
山田「ほら行くぞ」
「うんっ！」
山田「似合うじゃん。そのコート」
それはあの日涼介が買ってくれたコート。
せっかくだからきなきゃね。
「へへ。ありがとう」
私も免許を持っているけど
ずっと涼介の運転だった。
車の中でいろんな話をした。
お互いの家族の話とか
涼介の友達の話とか。
そんな普通の会話。
数時間後に目的地に到着した。
山田「はい到着〜」
と車を止めた。
「うわーっ！運転ありがとうっ！」
夕方旅館に着いた。
チェックインをして部屋に通された。
着いてすぐ障子を開けて外の景色を見た。
「涼介っ！すごい！雪だよっ！」
山田「ん？おーっ！最高じゃんっ！」
2人で窓からの景色を見た。
そういえばもうすぐクリスマス。
雪景色は都内では見れなそうだから
嬉しかった。
山田「明日さガラス工房行かね？」
「ガラス工房？」
山田「アクセサリーとか作れるんだよ」
「えー行きたいっ！」
山田「じゃあそこ行ってそのあと
箱根神社行くか」
「うんっ！」
山田「とりあえず風呂入りに行こうよ」
「あ、そうだねっ！」
お風呂セット一式と浴衣を持って
2人で部屋を出た。
山田「じゃあここで待ち合わせな」
「うんっ！」
山田「じゃあ急がなくていいから。
俺も長湯するし。体休めろよ」
「はーいっ！」
脱衣室で洋服を脱ぎ
先に体や髪を洗って
一目散に露天風呂に向かった。
「うわーっ！すごーい」
当たり前一面が雪化粧されていた。
お風呂に浸かりながらいろんなことを
思い出す。
あの日涼介が声かけてくれなかったら
私今頃どうしてたのかな・・・。
実家に帰ってたり・・・。
私はほんとにいい人に出会えたと思う。
涼介は私のことどう思っているのかな。
そんなことを考えながら
気づけば1時間も経っていた。
「うそ。さすがにやばい」
急いで上がって急いでドライヤーをした。
お風呂上がりにコーヒー牛乳飲もうと
思っていたのにお財布を忘れて
「最悪・・・」
とテンション下がりながら
赤いのれんをくぐると
山田「おぉ。どうだった？」
「超気持ちよかったよっ！」
山田「なに？どした？」
とすぐに私の異変に気付く。
「あのね。
コーヒー牛乳飲もうと思ったらお財布忘れてたの。」
山田「ほら買ってこい」
と120円を手渡した。
「ありがとっ！」
と満面の笑みでコーヒー牛乳を買って
部屋に戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりちゃむ(プロフ) - ◎ ran .さん» コメントありがとうございますっ！そう言っていただけてほんとに嬉しです！更新頑張りますのでお願いしますっ！ (2018年12月22日 2時) (
レス) id: 58877a8f78 (このIDを非表示/違反報告)
◎ ran .(プロフ) - はじめまして…！少し気になって読んでみたのですがまだ３話分しか読んでいないのにもう話に入り込んでしまうほどおもしろくてまりちゃむさんが書く文章がとても好きです！更新頑張ってください！これからの展開楽しみにしています(^^) (2018年12月22日 0時) (レス) id: 7749d5db54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりちゃむ
| 作成日時：2018年12月21日 13時
