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夜勤は夜の8時から朝の4時まで。途中で長めの休憩があるんだけどね！
只今AM.1:00
-ザザザザッッ-
珍しく夜中に無線が入った。
それは、わたしの担当の入社1年目の新人さんから
かなり優秀で、今日は国際線のラウンジ担当だったはず。
ラウンジは、ビジネス、ファーストクラスのお客様、あとはVIPの方とかが出発までの時間を過ごすスペース。
ラウンジはみなさんお仕事をされたり、お食事をしたり、睡眠をとられる方もいて、普段は静かな空間。
後輩ちゃんはお客様から荷物を運ぶのを手伝って欲しいと言われけど、あまりにも重くて運べなかったという。
そっからクレームが始まったのね……。
とりあえずラウンジまで急ぐと、
「お願いしてるんですけど！！！おねーさん大丈夫！？」
うわ〜こりゃかなり怒ってるよ、他のお客様にも迷惑だ。
「お客様、責任者の多田でございます。この度はうちのスタッフが申し訳ございません。
私になにかお手伝いさせていただけることはございますか？」
「あ？じゃあこの荷物持つの手伝ってよ！！
このねーちゃんが運べないって言うからさ！」
自分で運べよ！
ていう軽快なツッコミを入れて
「はい、承りました。どちらまで行かれますか？」
「上のおみやげ屋さんに行きたいんだけど。」
げ、、階段かよ、、、
「では、行きましょう。」
おっも！！！！！！
重すぎ重すぎ！！！！！
まって、なに入ってんの？
ちっ、この人60キロまでOKか…。
これで階段登るとか絶対無理！！！！
いま持ち上げてるので精一杯……。
でもお客様にはそんなことも言えず
「は？階段かよ〜、スタッフさん、それ絶対壁とか段差にぶつけんなよ！？」
えぇ〜
4年働いてるけど、ここまで重い荷物持ったことない
とりあえずお客様には笑顔で後ろについて行く
もう泣きそう………。
あと数メートルで階段のところまで来てしまって、でも無理なんて言いたくなくて、涙がこみ上げてきた。
ああ、もうダメだ。
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.
「代わるよ。」
.
「え？」
頭をポンポンされて我に帰れば
指がちぎれそうなくらい痛かった手元を見れば真っ赤になっていて、
あの重い荷物を片手で持って前を歩いてるミヤ。
あぁ、今日夜勤だったんだ。
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作者名：コロイド | 作成日時：2018年3月28日 5時
