箱庭ジレンマ【ツイステ×ポケモンSV】 (ページ20)

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第14話ページ20

『ん………』

フ「あ、やっと起きた〜。」

ぼやけた視界に、フロイド先輩とジェイド先輩の姿が映る。

『ここは…？』

フ「ラウンジの控室。ロミーが寝てたから連れてきたんだぁ。」

ジェ「ぐっすり眠っておられましたね。もう閉店時間を過ぎていますよ。」

『え、もうそんな時間…？』

どんだけ寝てたんだろう。早く帰らないとな。

とりあえず体を起こそうとしたが、何やら腕に違和感を感じる。

『……………え？なにこれ…』

寝ぼけた頭が一瞬で冴え渡ると同時に、血の気が引いた。

…両手首を、背中側でキツく縛られていたから。

『な……なんの真似ですか！？解いてくださいよ！』

フ「むり。逃げられたら困るし。」

『！？…じぇ、ジェイド先輩っ、片割れの悪行を止めてください！』

なんとか起き上がりつつ、話が通じるであろうジェイド先輩に助けを求めるが…まるでこの光景を楽しむかのようにニコニコしている。

ジェ「しかし…ここまでスムーズにいくとは思いませんでしたね。」

フ「ねー。ロミーがオレに選ばせてくれたおかげで、睡眠薬盛んの簡単だったわ〜。」

『す……すいみんやく！？』

突然すぎて頭の整理が追いつかない。
さっきの紅茶に入ってたのか…？てことは、最初からこうすることが目的で…？？

ジェ「おやおや、フロイド…教えてしまっては、余計にロミーさんを怖がらせてしまいますよ。」

フ「あはっごめ〜ん。でもさぁ、べつによくね？
…なるべくい〜っぱい怯えてくれたほうが効率いーじゃん。」

ジェ「ふふ。それもそうですね。」

悍ましい笑顔で何のことを話してるのかわからんが…
こいつら2人ともヤバいことだけはわかった。

いったい…俺に何をするつもりなんだ…？？
体の震えはいっそう激しくなる。

ジェ「そんなに怖がらないで。貴方の力になりたいんです。」

そう言いながら目の前に来たジェイド先輩は、優しく俺の顎に手を添える。

吸い寄せられるかのように、オッドアイの瞳から目を逸らせなくなってしまう。

ジェ「僕の左目を見て。そう、そのまま……

________"ショック・ザ・ハート"」

『……………え？』

突然、意識ごと全部奪われたかのような感覚に陥った。