★好きって素敵な ページ39
ミレイside
「そのミライ先輩の言葉で私、勇気出せたんだ。
ライバルになって！ って声かけて、仲良くなって。
その後そのままフレンズ組んで、今こうしてる」
陽夏ちゃんは本当に幸せそうに、目を細めて笑う。
陽夏ちゃんと茉優ちゃんのフレンズ結成に、
ミライがそんなに大きく関わっているなんて知らなかった。
そんなに面倒見良かったっけ？と思うけれど、
アタシから関わるのを避けていたから知らないのも当然だ。
一応姉妹なのに、と思うと少し心が痛む。
でも、アタシなりに辛かったんだ。
独特の感性を持った姉は将来を期待されていて
友達もたくさんいて、人気者だった。
アタシはミライとは全く違うのに、
学校でも近所でも常に姉と比べられた。
だからアタシは、ミライを遠のけたのだ。
久しぶりにきちんとミライの事を思い出して、
アタシはなんだか変な気持ちに襲われる。
懐かしいような、寂しいような、どちらも違うような。
完全に一人の世界に入ってボーッとしていると、
陽夏ちゃんが目の前で大きく手を振っている。
「あ、ごめんなさい」
慌てて顔を上げて謝ると、陽夏ちゃんは
振っていた手を下ろして首を振る。
「ううん。驚くよねー、実のお姉さんだもん。
私もミレイちゃんとカリンちゃんが
プロダクションに来たとき、びっくりした！」
目を丸くしておどけたような表情を作り、
優しくフォローしてくれる。
陽夏ちゃんは、本当に優しい先輩だ。
「だからね、ミレイちゃんも、大好きって気持ちを
そのままぶつけてごらんよ。ミレイちゃんは
釣り合わないって言うけど、世の中には好みも性格も
特技も、全部同じ人なんて存在しないよ」
「確かに、そうですけど……」
歯切れ悪く相づちを打つアタシに、
陽夏ちゃんがビシッ！と指を一本立てる。
「お互いの得意不得意を補い合って支え合い、
悲しいときも嬉しいときも共にする。
そして、お互いが大好きであること！
それが本当の釣り合ったフレンズなんだから！
ミレイちゃんとカリンちゃんなら、余裕だよ」
陽夏ちゃんが言ったことを口の中で
噛んで含めるように呟いてみる。
「本当に、ですか？」
「もちろん！」
陽夏ちゃんに自信満々に頷かれて、
すっきりと腑に落ちたその言葉たちは、
アタシの希望となって心の中で輝いた。
△▼△▼△▼△▼△
ようやく結成の兆しが見えてきました…！
でも結成はもう少し後です！(は？)
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアイフレソング♪
新たなるステージへ(I Believe)
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茉凜(プロフ) - ルンってきたさん» ありがとうございます〜。受験生なので毎日は無理ですが、細々とマイペースに更新できたらと思っています。もしよろしければ、これからもお付き合いください！ (2019年5月10日 18時) (
レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
ルンってきた - 更新待ってました！これからも頑張ってください！ (2019年5月10日 18時) (レス) id: 5511db2e34 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - みららさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月18日 17時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
みらら - 面白いです！ストーリーも素敵です。尊敬します！頑張ってください！ (2019年4月17日 21時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - 茉凜さん» これからも頑張ってください。応援しています！ (2019年4月17日 17時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉凜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時：2019年2月16日 9時
