第１０話 ページ10
「ミカサ、作戦がある…」
僕がそう言うと、ミカサはパッと振り向いた。
「言って！」
「僕が探しに行く」
ミカサは一瞬、何だかわからないという顔をした。
「僕がエレンたちを探しに行く。君はここで待ってて」
「だめ！」
ミカサは反論した。
「私も行く！エレンを探さなきゃ……それに、アルミンまで迷子になったら……私はアルミンまで失いたくない」
ミカサは悲しそうな目で僕を見た。
「ありがとう、そう思ってくれるのは嬉しいよ…でも…」
「でも？」
「ミカサまで迷子にはしたくない。二人で行ってはぐれたら、余計に手間がかかるだろ？それに僕は、太陽や星から方角を割り出すやり方を知ってる」
「でも…私も行きたい。ここにいると不安…」
ミカサはうつむいた。
そんなミカサの手を、僕はギュッと握った。
僕が小さいころ、よくじいちゃんがやってくれた、元気になるおまじない。
「ミカサ、エレンは、いつでも君のもとに帰ってきただろ？だから今回だって絶対戻ってくるさ。ここにミカサがいれば、エレンが戻ってくる目印になる。ミカサがここで待っていることに意味があるんだと、僕は思ってる」
僕が思いを伝えると、ミカサは小さく、
「わかった」
と、頷いた。
「でも、1つだけ聞いてもいい？」
「ん？」
「教官はどうするの…？」
「教官にはしばらく、本部で待機しててもらうよ？」
「…！……そんなことが出来るの？どうやって？」
ミカサがまた不安そうに僕を見た。
「出来るかどうかは…正直やってみないとわからない。でも、作戦はある。ここからが、さっき君に話そうとした作戦の重要なところだよ」
僕は作戦を話し始めた。
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えとびん(プロフ) - 続きをお願いします！ (2016年7月22日 22時) (
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作者名：ヨット | 作成日時：2016年7月10日 7時
