訓練兵時代の思い出~進撃の巨人~ (ページ2)

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第２話ページ2

教官とサシャ、コニーが行った瞬間、

｢うわわわあああ!!｣

と大歓声が起こって、皆が一斉にジャケットを空高く放り投げた。

そして、どこへ行くでもなく、嬉しそうにかけていく。

さすがにオレやミカサ、アルミンはしなかった。

ただ、ぼうっと見ていた。

｢エレン｣

呼ばれた。

視界のすみに入ってきた、見慣れた馬面のシルエット…

｢またかよ！ジャン｣

呼んだのはジャンだった。

｢エレン、俺とがけ登り対決しよう｣

｢はぁ!?｣

オレを笑い者にしたいのかな。
あっ！そうか

｢そうか、オレが命綱を忘れたのをバカにしたいんだろ！別にいいけど!!｣

｢ちげぇよ、真剣勝負だ｣

｢命綱ねぇもん｣

｢ある｣

はぁ!?何いってんだ…

｢あるって…まさかお前、持ってき…………｣

｢立体起動だ｣

｢っ……｣

思わず声がつまった｡

立体起動だって…?

｢ばっ…ばか!使えるわけねぇだろうが｣

｢あぁ、そうか、お前は調査兵団に入る気はねぇんだな｣

何でそうなるんだよ!

｢教官に叱られるのが怖いなんて思ってるうちは、巨人になんて勝てるわけねぇよな｣

｢っだぁ！わかったよ！｣

ジャンがオレをのせるためにそう言ったのは分かってる。

だかオレはのってやった。

ジャンはさっき、調査兵団をばかにしやがった。

絶対勝ってやる。