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第9話:最強の叔母* ページ25

本格的に梅雨入りした6月。
今日も渋々外に干したいのを我慢してAは室内に子供たちの服を干している。

幸男「あーあ、部活だりぃ・・・」
由孝「こう雨だとどこも行きたくないよな・・・」
涼太「兄ちゃん一緒にゲームしようっす!」
充洋「負けねーぞ!」
真也「みーつー、宿題まだ途中だろ!」
子供たちもここ最近雨の日は学校以外はずっと家にいる。
なんだか心もじっとりした気分だ。

そんな中、武内家の唯一の電話が鳴り響く。
Aが「はい、武内ですが」とでると、
「もしもしお姉さま?」
とスピーカーにしなくても聞こえる甲高い声が部屋に響いた。
その声に子供たち全員が静かになり、その電話に耳を澄ませる。
A「あら、アヤメ。・・・あぁ、そう。わかったわ。・・・じゃあ、あとでね。」
受話器を置くとAは子供たちに聞こえるように言う。

A「今からアヤメ叔母さんが来るんだけど、」

それを聞いて最初に動き出したのは幸男だった。
幸男「おおおおお、俺そろそろ部活行ってくるわ!あああああ兄貴ぃ!!」
と、別室で勉強している浩志を呼びにいく。
部活午後からって言っていたような・・・
由孝「あ!俺も図書館に本返してこなきゃ!」
三男も慌ただしく準備を始める。
涼太「りょーたも!!りょーたもでかける!!」
A「ええ!?ダメよ。今からアヤメが来るんだから、お母さんお出かけできないわ。」
Aのスカートを引っ張って駄々をこねる涼太を充洋が抱き抱える。
充洋「な(ら、りょ)ーたはお(れ)と公園行ってこようぜ!」
「いやいや、外大雨よ!!!!!」とAが慌てて声をかける前に充洋の肩に手がかかる。
真也「充洋も涼太も、今からゲームしようか?」
そうにっこり笑う真也の目は笑っていなかった。

(お前らだけ逃げようたってそうはさせねーよ。)

そんな真也に捕まってしまった二人は3人の兄を見送ったのだった。
A(それにしてもある意味偉大ね、アヤメは・・・;;)
Aは苦笑いをしたため息をつく。

第9話:最強の叔母**→←第8話:三男の帰り道**



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もちたろう(プロフ) - 【青空】さん» 最新話は青空ちゃんの為に書きましたwよかったら覗きに来て下さいましヽ(・∀・)ノ (2017年12月6日 21時) (レス) id: e570a6a628 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - もちたろうさん» うわぁああ(´;д;`)もちたろうさんお久しぶりです!!すごく返信遅くなってごめんなさい;;そしてごめんなさい、占ツク卒業できませんでした(笑)たぶん、これが終わったら今度こそ卒業します(笑) (2017年12月3日 23時) (レス) id: db1394b227 (このIDを非表示/違反報告)
もちたろう(プロフ) - 青空ちゃんが!!ヽ(・∀・)ノお久しぶりですー!!もちたろうですヽ(^ω^)ノ久々に復帰してみました!青空ちゃんが更新してて嬉しい!びっくりですヽ(・∀・)ノ (2017年12月1日 19時) (レス) id: e570a6a628 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - まりさん» ありがとうございますヽ(〃´∀`〃)ノ覚えていてくださった方がいるだけで嬉しいです。作者冥利につきます( ;∀;)更新かなり遅めですが宜しくお願いします (2017年10月3日 1時) (レス) id: db1394b227 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 初コメ失礼します!!青空さんの書く小説が大好きです!!浦城ちゃん達も大好きで、イラスト集もずっと見せていただいてました!!また青空さんが書くみんなに出会えるとは感激です!!お体に気をつけて頑張ってください!! (2017年10月1日 21時) (レス) id: 5d42e363e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:【青空】 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/sorairo749  
作成日時:2017年9月11日 21時

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