≪急募≫海常家族の母やりませんか？【家族パロ】

第６話：愉快な誠凛保育園＊＊＊ ページ19

涼太たちが振り替えると日向先生よりもっと背の高い男性が立っていた。
青峰「あ、火神。」
涼太「火神っち
火神「だから先生をつけろって;;」
火神先生は去年誠凛保育園にやってきた新米先生だ。
経験が浅く、また中身が子供に近いせいか子供たちから舐められているのが悩みだ。
涼太「あぁ!赤ちゃんっす！」
火神「あぁ、ちょっと散歩中でな。」
そんな彼の受け持ちは意外なことに乳幼児クラスだ。
彼が抱くとただでさえ小さい赤ちゃんが、余計小さく見えてしまう。
涼太「かわいいっす〜。」
にこにこご機嫌そうに笑う赤ちゃんに涼太は夢中だった。

火神「にんじん、嫌いなのか？」
涼太「う、、、;;」
火神「ちゃんと食べないと俺みたいに大きくなれねーぞ？」
青峰「火神だってピーマン嫌いだろ?」
火神「俺はピーマン大好きだ！」
青峰「嘘だろ！お前変わってんな〜...」
火神「おいおい;;なぜそうなる;;」
黄瀬「にんじんも?」
火神「あぁ!俺は嫌いなものねぇからな!」

「さっすがだねぇ〜火神先生。」
ひょいっと顔を覗かせたのはにこにこ笑う男性と優しげな男性。
黒子「小金井さん、水戸部さん。」
小金井「黒子くんはいつも全部食べてくれるから作ったかいがあるからうれしいよー！な、水戸部!」
水戸部「ｺｸｺｸ」
現れたのは管理栄養士の水戸部さんと調理員の小金井さんだ。
いわゆる給食のおばちゃんならぬ、給食のお兄さんだ。
水戸部「...^^」
小金井「水戸部先生が、にんじんもピーマンも栄養たっぷりだから食べてみてって。」
涼太「それは...知ってるっすけど...」
じっとにんじんを見つめる涼太。
黒子「涼太くんふぁいとです。」
火神「そうだぞ涼太。小菊も応援してるぞ！」
火神先生の抱える小菊ちゃんが涼太を見て「きゃっきゃっ」と笑う。
涼太はぐっとフォークを握って、にんじんをぱくりと食べた。
涼太「ん!!」
青峰「だ、大丈夫かよ涼太！生きてっか!?」
涼太「にんじん、すっごく甘くて美味しいっす！」
涼太はキラキラと目を輝かせて言ったのだ。今までなんで食べられなかったのか不思議なくらい美味しかったのだ。
黒子「やりましたね、涼太くん。」
火神「すっげえじゃん、小菊、にいちゃんすごいな！」
火神先生の中で笑う小菊ちゃんに涼太はピースをしたのだった。

第６話：愉快な誠凛保育園＊＊＊＊→←第６話：愉快な誠凛保育園＊＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す