≪急募≫海常家族の母やりませんか？【家族パロ】

第４話：末っ子の親友＊＊＊ ページ13

と、あれだけ息巻いていたAではあったが。
A「も、もう無理...;;」
涼太「涼太もぉ〜」
今のところ、涼太、A、共に 0 。
なのにテツヤくんは20ペアも見つけている。
つ、強い;;

黒子「もう、やめますか?半分以上取りましたし、、、」
A「いいえ！こうなったら、意地でも1ペアとってみせるわ！」
散らばったトランプを真剣に見つめ、１枚めくる。

A「 10 。」

10は一番最初に見た数字である。
確かまだ取っていなかった。
A「(ど、どこだっけ;;左辺りっていうのは覚えてるんだけど、、、)」

その時ぱしっと鋭い音がした。

涼太「これっす!」
パッと涼太が見せたのは、まさに最初に引いた10のカードだった。
A「はぁ〜〜〜〜!!!やったぁああああ!!!偉いぞ涼太ぁ!!!」
涼太「ふふーん♪涼太だって、やればできる子、なんすよ!」
A「そうだねぇ!涼太は日本一できる子だもんね！」
涼太「もっと言ってほしいっす！」
A「世界一！いや、宇宙一!!」
涼太「照れるっす〜♪」
たった1ペアだけだというのに二人は抱き合って大喜びである。
その光景をテツヤくんはぽかーんとした顔でみていたのだが、
「これじゃあ、僕が負けたみたいです。」
と子供らしからぬ苦笑いをしたのだった。

＊＊＊

午後6時、武内家のチャイムがなった。

「こんばんわー、テツヤのお迎えに来ましたぁ。」
扉を開けると立っていたのは学校帰りの女の子でした。

黒子雫。
テツヤくんのお姉さんで帝光中学の1年生だ。

雫「今日はありがとうございました。テツヤ迷惑かけませんでしたか?」
A「ぜーんぜん!むしろうちが迷惑かけたくらいで;;」

黒子「姉さん、遅いです。」
雫「ごめんごめん;部活長引いちゃって。お詫びにシェイク買ってあげるから、ね?」
涼太「あっ！雫っち〜!」
雫さんを見つけて駆け寄る涼太。
輝先生といいなぜか涼太は年上のお姉さんが大好きなのだ。
すると、テツヤくんが俊敏な動きで両手を広げて雫さんの前に立つ。
黒子「姉さんは僕のです。涼太くんにはお母さんがいるからいいでしょ?」
そうキリッとして話すテツヤくんはとても可愛かった。
涼太は悔しそうにぎゅっと私に抱きついた。
涼太「じゃあ黒子っちも涼太のお母さんに触らないでくださいっす！おやつももうあげないっす!」
頬をリスみたいに膨らませる涼太に、Aと雫さんは顔を見合わせて笑ったのだった。


「「お互い大変ですね。」」

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