．最初から負け組だった私

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塾は入塾にもテストがあって、それがクリアできなければ入れないようなお高い塾



私はそれをクリアして、塾に入った



でも学校からかなり遠いその塾で知り合いがいるはずもなく、私はいつも一人だった



楽しみは、いい成績を塾の先生に見せることくらい







そして何も楽しいことは無く六年生を迎えた



CちゃんとDちゃんとは交換日記をしていたが、CちゃんかDちゃん、どちらかで途絶えてしまった



今も同じ中学校で、同じ部活だが、あまり関わっていない








六年生になって塾の日程は更に苛烈を極めた



そんな時、塾の同じクラスに転入生が入ってきた



可愛い子だった



たまたま私の前の席だったその子は、何故か授業中も私の方を見てきた



ノートをとっていて、ふっと黒板を見ると、その子が此方を見ているといった感じだ



仮に…Tちゃんとしておこう



何故EFGH……を飛ばしたのか



それはこの子が、私にとって特別な子”だった”から








ある日その子が何時ものように私の方を見てくるので、私の方から話しかけてみた



するとその子は小さな声で答えてくれた



徐々に友達になっていった








同じ小学校じゃないから、何でも話せる



Tちゃんと友達になったのを機に、同じクラスの子とは、もう親友と呼べるレベルまで仲良くなっていた



ただ、模試の成績は落ちる一方だった






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