【家庭教師ヒットマンREBOON!】あなたがいたから2 (ページ9)

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第49話ページ9

言葉に詰まる雲雀を目の当たりにして、少し意地悪をしすぎたか？と罪悪感を感じることなんて彼女はしなかった。

A「私の言葉より...六道骸との戦いが大事なのね、恭弥って。

あぁ、別に構わないのよ？

何を大事にするか、優先するかは貴方の自由だものね。」

ふふ、と表面上は笑って言ってみせるが暗に、私以外の何物をも優先するのは認めないと圧を彼女なりにかけているつもりなのだ。

それを雲雀も重々承知している故の無言でもある

バイクを操縦する雲雀の後部座席に腰掛けるAは雲雀の表情を覗くことは出来ないが、後悔の色を示していることは理解していた

Aは誰より雲雀が戦闘好きで戦闘狂である事を理解をしているし、本来であれば非難するつもりはない。

けれど、自身の言葉よりも

リボーンの、六道骸を餌にした声掛けが彼のブレーキを掛けたことが彼女は悔しかったのだ。

彼にとって、自分の言葉がその程度なのか。と。

言ってしまえば、現在こうやって雲雀を言語的に非難するのは彼女稚拙な心の八つ当たりなのだ。

そして、Aは彼に八つ当たっている自覚はあったが、少なからず雲雀にも原因があると自己を正当化した

A(...六道骸とコンタクトを取ったと言おうと思ったけれど、

恭弥も悪いんだし、恭弥の謝罪を聞けるまで秘密にしましょう)

更に、彼に報告すべき一つを、罰として言ってやらないと心に決めた